ジョン・レノン最後の10年間に迫るドキュメンタリー『夢と創造の果てに ジョン・レノン最後の詩』がいよいよ劇場公開!
©2025 BORROWED TIME THE MOVIE LIMITED
ビートルズ解散後も独自の活動を続け、伝説的人物となったジョン・レノンの最期の10年間に焦点を当てたドキュメンタリー『夢と創造の果てに ジョン・レノン最後の詩』が12月5日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『夢と創造の果てに ジョン・レノン最後の詩』は、1980年12月に悲劇的な死を遂げたジョン・レノンの最後の10年間に焦点を当てたドキュメンタリー。1969年3月にオノ・ヨーコと結婚し、その後ビートルズを脱退したジョン・レノン。ビートルズ解散後も独自の道を歩み、革新的な音楽を生み出す一方で、平和活動家として反戦運動の最前線に立った。1980年には本格的な音楽制作を再開し、5年ぶりとなるアルバム「ダブル・ファンタジー」を制作、カムバックツアーも計画していたが、アルバムリリース翌月の12月8日、帰宅時に射殺されてしまう。
本作では貴重なアーカイブ映像をふんだんに盛り込みながら、「ダブル・ファンタジー」制作のため秘密裏に集められたミュージシャンやスタッフ、ジョンが射殺された当日に彼をインタビューしたジャーナリスト、ジョンが搬送された病院に偶然居合わせたジャーナリスト、ジョンの親しい友人たちが、彼の行動の裏に隠された真実を赤裸々に語る。実現しなかったカムバックツアーの詳細や、ジョンとヨーコの出会いと生活の全貌、夫妻の個人秘書だったメイ・パンとの「失われた週末」、ポール・マッカートニーとの法廷闘争の詳細などについても明らかになる。

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映画『夢と創造の果てに ジョン・レノン最後の詩』は、12月5日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や心斎橋のkino cinéma 心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸、奈良・橿原のユナイテッド・シネマ橿原で公開。
1969年9月20日、ジョージ・ハリスンを除くザ・ビートルズの3人はキャピトル・レコードとの契約更新の手続きのためアップル本社で持った会合の席上で、ジョン・レノンとポール・マッカートニーはバンドの今後を巡って口論になり、ジョン・レノンは脱退を宣言。以降、ジョン・レノンは、ザ・ビートルズの一員としてスタジオに戻ることはなく、実質的にバンドは解散した。その後、1970年から1980年のジョン・レノンについて伝えるのが本作である。当時の彼は、オノ・ヨーコと結婚しており、センセーショナルな活動や振る舞いをしており、マスコミに注目されていたが、彼の純真なる思いから発されたものであり、周囲がとやかく言うべきものではない、と受けとめたい。そして、平和活動家としてベトナム反戦運動の最前線に立ったことで、当時、ニクソン大統領らに目をつけられ、危険な状況であったことにも憤りをおぼえてしまう。されど、真摯に戦っている姿を当時に見ていたら、心から応援したかった。また、近年公開されたドキュメンタリー映画『ジョン・レノン 失われた週末』によって改めて存在が知られるようになった個人秘書のメイ・パンについても本作では取り上げられていることも興味深い。1960年代に一世を風靡したザ・ビートルズのメンバーであるジョン・レノンもあくまで1人の人間である。自らの信念を以て自由に生きたのだ。だが、1980年12月8日に悲劇的な死を遂げた。来週で45年も経ってしまうのだ。そんなタイミングで、本作が日本の劇場で公開されることは興味深く、改めてジョン・レノンについて知ってみてはいかがでしょうか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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