現代最強の呪術師と、彼を封印しようと目論む呪詛師・呪霊の戦いが、ハロウィンの渋谷を発端に最悪の殺し合いへ発展する『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』がいよいよ劇場公開!
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
2026年に放送予定のアニメーション『死滅回游 前編』に先駆け、第1・2話と特別編集版『渋谷事変』を上映する『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』が11月7日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』は、集英社の週刊少年ジャンプにて6年半にわたり連載された芥見下々さんのコミックを原作とする大ヒットアニメ「呪術廻戦」シリーズのテレビアニメ第2期の後半「渋谷事変」の特別編集版と、その続編で2026年1月放送開始のテレビアニメ第3期「死滅回游 前編」の第1話・第2話を劇場公開。2018年10月31日、ハロウィンで賑わう渋谷駅周辺に突如として”帳”が降ろされ、大勢の一般人が閉じ込められた。現代最強の呪術師である五条悟が単独で乗り込むが、そこには五条の封印をもくろむ呪詛師や呪霊たちが待ち受けていた。渋谷には虎杖悠仁ら多くの呪術師たちが集結し、かつてない大規模な呪い合い”渋谷事変”が幕を開ける。そして戦いは、史上最悪の術師である加茂憲倫が仕組んだ殺し合い”死滅回游”へと展開。日本全土が魔窟と化し大混乱に陥る中、虎杖の死刑執行役として特級術師である乙骨憂太が姿を現す。劇場版では全編にわたり音楽を5.1chサラウンドに再ミックスし、原作でも屈指の人気を誇る激闘を大迫力でスクリーンに映し出す。

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
映画『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』は、11月7日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。
週刊少年ジャンプにて6年半にわたり連載され、2024年9月に完結した人気漫画作品「呪術廻戦」。呪いをテーマとしたダークファンタジーとして、地方都市で平凡な日々を送っているかのようであった高校生の主人公である虎杖悠仁が、あるきっかけから東京都立呪術高等専門学校(呪術高専)へ入学することとなり、友情や挫折を経て成長していく物語である。今回、TVアニメシリーズから、第2期に放送された「渋谷事変」の特別編集版と、来年1月から放送がスタートする第3期の「死滅回游」より冒頭2話分が、1本の映画として公開されることになった。そういった作品であることから、今作で初めて「呪術廻戦」に触れる人にとっては難しいかもしれないが、既に何らかのメディアで該当のシーンに触れているファンにとっては、今後展開されていくアニメ3期以降に期待が膨らむ内容となっている。
前半は「渋谷事変」のエピソードから、今後の伏線にも繋がるモノも含めた印象的なシーンの数々が、時系列が行きつ戻りつしながら編集されており、既に原作やTVアニメで物語に触れているファンにとっては「ああ、ここを選ぶのか」と感慨深いシーンが展開されていく。特に、虎杖の葛藤と心情の変化には、観ている側の内側に響いてくるような描写も多く、「渋谷事変」で彼が受けたダメージに思いを馳せてしまい、辛い気持ちに引き摺られてしまう。だが、それ故にエピソード「死滅回游」へとシームレスにつながっていき、作品に没入しやすくなった。
なお、アニメ版「呪術廻戦」は、原作で描かれた物語をより理解しやすくなるように、時系列を編集したりアニメオリジナルの肉付けがなされたり等、様々な工夫を凝らして構成されている。画に色がついて動くことで、原作を読んでいた時とは違う印象となり、ストーリーの理解を深められた。なお、復活上映が実施された『劇場版 呪術廻戦 0』のラストシーンに対する伏線回収エピソードが挟み込まれており、スッキリとした心地だ。原作を全て読み、TVアニメの第1期を観た方が本作を観たならば、改めてTVアニメの第2期を丁寧に観たくなるだろう。そして、原作では更に難解な展開となる「死滅回游」がアニメ第3期でどのように描かれていくのか、より一層に楽しみとなる作品であった。
fromやすえ
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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