デスメタルバンドが超商業主義なプロデューサーからメタルフェスにオファーされる『ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!』がいよいよ劇場公開!
©2024 Making Movies, Heimathafen Film, Mutant Koala Pictures, Umedia, Soul Food
ライブ後に拘束されたメタルバンドのメンバーたちが、病に倒れたギタリストの父親とスタジオ消滅の危機に、脱獄を試みる『ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!』が12月20日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!』は、田舎のメタルバンドが巨大メタルフェスへの出場を目指して繰り広げる珍道中を描いた、2019年公開のフィンランド映画『ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!』の続編。ライブ直後に逮捕されたメタルバンド「インペイルド・レクタム」のメンバーたち。服役中の彼らは超商業主義のプロデューサーから、ドイツで話題のメタルフェス「ヴァッケン・オープン・エア」への出演をオファーされるが、準備不足とその過剰な商業主義、そして獄中にいることを理由に辞退する。そんな矢先、バンドでギターを担当するロットヴォネンの父が病に倒れ、実家のトナカイ粉砕場兼スタジオが消滅の危機に陥ったため、彼らは脱獄を決意。しかし巨大音楽ビジネスに巻き込まれたことでメンバー間に軋轢が生じ、バンドは存続の危機に陥ってしまう。
本作では、フィンランドのメタルバンド「MORS SUBITA」のミカ・ラマサーリが前作に引き続き劇中音楽を手がけ、スウェーデンのオカルトロックバンド「YEAR OF THE GOAT」が劇伴を担当。さらに、日本のメタルダンスユニット「BABYMETAL」が重要な役どころで出演する。
©2024 Making Movies, Heimathafen Film, Mutant Koala Pictures, Umedia, Soul Food
映画『ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!』は、12月20日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のT・ジョイ梅田や難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、12月21日(土)より神戸・元町の元町映画館、2025年1月17日(金)より兵庫・尼崎の塚口サンサン劇場 等で公開。また、1作目の『ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!』は関西でも2025年1月24日(金)より兵庫・尼崎の塚口サンサン劇場で再上映される。
フィンランドよりノルウェーの巨大フェスを目指す売れないメタルバンドの珍道中を描いたコメディであった前作『ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!』。ある意味でやりたい放題をし尽くした後に収監されてしまったところから始まる本作。バカ騒ぎをしてしまい、翻って刑務所内では大人しくせざるを得なかった…って、メタルバンドがおとなしくしてしまったら、もはやメタルバンドではない。如何にして馬鹿デカい音でカオスなパフォーマンスを繰り広げられるかが重要であるにもかかわらず。そんなところに超商業主義の音楽プロデューサーが面会にやって来て、商業主義全開のフェスへのオファーを受けてしまう…彼等インペイルド・レクタム(=直腸陥没)がそんな誘いに身を乗り出すのか!?プロデューサーの手のひらで転がされたいのか!?メタルバンドのアイデンティティを揺るがされてしまう事態へと巻き込まれてしまうのである。そんな中で登場するのが、日本の女性3人組メタルダンス・ユニットBABYMETALだ!今や世界進出している彼女達をこんな風に贅沢な使い方するなんて、本作の監督やプロデューサーらに畏れ入るばかり。こんなパフォーマンスもありなのか、と興味津々に観ていたら、実は本作における影の立役者として貢献していた。まさにメタルは国境を超えることを体現しているようでもある。前作を見ていた方にとっては夢みたいな仕上がりになっているので、是非とも劇場で大いに笑って楽しんで観てみよう!
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!