ファッション界の大物達が繰り広げるカナダ産極悪クレイジー・エンターテインメント『キラー・ザ・ハイヒール』がいよいよ劇場公開!
©2021WALLENDORF SHOES, LLC
荒れた生活を送るファッション界の大物の娘が、恋人と友人の裏切りに遭い、父が作ったハイヒールの秘密を知る『キラー・ザ・ハイヒール』が11月1日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『キラー・ザ・ハイヒール』は、情報に支配された世界や人間の果てなき欲望を、ダークなユーモアを交えて描いたカナダ製スリラー。ファッション界の大物ミスター・ウォーレンドルフのひとり娘で人気インフルエンサーのジェニファーは、金や権力にしか興味のない両親や大人たちに嫌気がさしていた。そんなある日、母親が大量の金塊を探していることを知る。そして、その金塊はジェニファーの友人のシンシアが、仲間とともに襲ったトラックの中にあるものだった。金塊を手に入れてやろうと考えたジェニファーは、父親が作った、世界中で愛用される赤いハイヒールに隠された秘密を知っていることを武器に、狂った世界を生き延びるために進むべき道を選択していく。
本作では、主人公ジェニファーをテレビシリーズ「スイッチ 運命のいたずら」のバネッサ・マラーノ、父親であるミスター・ウォーレンドルフを『ヘルボーイ』のロン・パールマンが演じた。監督・製作・脚本は『人間人形 デッドドヲル』のアダム・シャーマンが務めた。
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映画『キラー・ザ・ハイヒール』は、11月1日(金)より全国の劇場で公開。関西では、11月2日(土)より神戸・新開地のCinema KOBE、11月9日(土)より大阪・十三のシアターセブンで公開。
冒頭から、ハイヒールを用いた狂気のCM撮影シーンを見せられ、本作は、エクストリームなホラーでありアート作品でもあることが伺えた。とはいえ、そんなCM撮影を指揮する男を演じるのは、名優ロン・パールマン。愛嬌ある笑顔が好印象であるが、翻って本作では狂っているようにしか見えないのだから、まだまだ只物ではないシーンを見せてくれると期待させてくれる。だが、注目すべきはロン・パールマンだけでなく、自由奔放な娘役を演じたヴァネッサ・マラーノや、シスターフッドを拡大解釈したような殺人グループ等々。それぞれの思惑が交差しながら、本作は一体何をしようとしているのか、本質を見極めようとする程に奇怪なストーリーでもあるように伺えてしまう。キーとなるのはあくまでもハイヒールではあるが、その裏で意外なものがマクガフィンとなり、登場人物達を狂わせていく。最終的に、誰が主導権と得ることになるのか、狂った世界の行く末を見届けてみよう。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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