東宝が手がける才能支援プロジェクトから気鋭の監督4人による短編オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』がいよいよ劇場公開!
©2024 TOHO CO., LTD.
自由に才能を発揮できる場を提供する目的で、東宝の若手社員が立ちあげた支援プロジェクト“GEMSTONE Creative Label”発のオムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』が6月28日(金)より劇場公開される。
映画『GEMNIBUS vol.1』は、東宝が手がける才能支援プロジェクト「GEMSTONE Creative Label」初の劇場公開作品として、新進気鋭の監督たちが競作する短編オムニバス映画「GEMNIBUS」の第1弾。CGクリエイターの上西琢也監督が2023年にYouTubeで発表し再生数420万回以上を記録したショートフィルムを、迫真の映像と5.1ch音響のシネマティック・バージョンとして上映する「ゴジラ VS メガロ」、縦型映像のホラー映画「娯楽」がTikTok TOHO Film Festival 2022のサードアイ賞を受賞した平瀬遼太郎監督が、親子の血縁の結びをスタイリッシュな映像で描いたサイコスリラー「knot」、テレビアニメ「薬屋のひとりごと」などの絵コンテ・演出を手がけたアニメーターのちな監督とピアニストの角野隼斗さんがタッグを組み、アニメに生命を吹き込むことの面白さと残酷さを大胆に描いた新感覚アニメ「ファーストライン」、第75回カンヌ国際映画祭の#TikTokShort Filmコンペティションでグランプリを受賞した本木真武太監督が、少子高齢化問題を背景に撮りあげたSF学園ゾンビ映画「フレイル」の4本で構成。
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映画『GEMNIBUS vol.1』は、6月28日(金)より劇場公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田で公開。
数年前、大手映画配給会社には若手映画監督の才能を育てる余裕はない、といったことをSNSで見かけたことがある。映画祭で注目されたり、インディペンデント映画をコンスタントに作り続けたりしながら、徐々にファンを集めながら、ミニシアターからシネコンで上映されるような作品を手掛けていくことが、日本の映画業界における現状だろうか。とはいえ、大手映画配給会社が時折、若手監督作品の中にオッと思わせるユニークな作品が公開されることもあるので、絶えず注目してきた。今回は、東宝の若手社員が立ちあげた支援プロジェクトということで、若手クリエイターから秀でた才能をピックアップ。実は、長編より短編の作品を作る方が、限られた予算と時間の中で作り込む上でも大変である、と云われている。四者それぞれが自由にやりたいことを実現させた。シンプルにワンテーマに絞って纏め上げたり、昨今の時代におけるキーワードを取り入れながらジャンル映画に仕上げたり、と各監督が自己実現と共にエンターテインメント作品を両立させている。そして、ここから次は長編作品を手掛けるようになるのか楽しみにしたい。また、本企画の第二弾も楽しみにしておこう。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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