プリンスの音楽的な原体験や幼少期のエピソード等が綴られる『プリンス ビューティフル・ストレンジ』がいよいよ関西の劇場でも公開!
©PRINCE TRIBUTE PRODUCTIONS INC.
孤高のミュージシャンであるプリンスに迫ったドキュメンタリー『プリンス ビューティフル・ストレンジ』が6月14日(金)より関西の劇場でも公開される。
映画『プリンス ビューティフル・ストレンジ』は、2016年4月21日に57歳で急逝した孤高の天才ミュージシャン、プリンスの真実に迫ったドキュメンタリー。1958年にミネソタ州ミネアポリスで生まれ、住民のほとんどが白人という環境下で多感な青春時代を過ごしたプリンス。1980年代の自伝的映画『パープル・レイン』とそのサントラのメガヒットで世界的スターとなった彼は、12枚のプラチナアルバムと30曲のトップ40シングルを生み出し、7度のグラミー賞を受賞、2004年にはロックの殿堂入りを果たすなど、その生涯にわたってロック・ポップス界の頂点に君臨し続けた。地元ミネアポリスのブラックコミュニティ「ザ・ウェイ」での音楽的な原体験や、恩師や家族が語る幼少期のエピソード、さらにチャカ・カーン、チャックD、ビリー・ギボンズらプリンスを敬愛するミュージシャンのインタビューも交えながら、その真実を浮き彫りにしていく。『NOPE ノープ』等の俳優キース・デビッドがナレーションを担当した。
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映画『プリンス ビューティフル・ストレンジ』は、関西では6月14日(金)より、大阪・梅田のテアトル梅田、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。また、大阪・難波のなんばパークスシネマでは、第11回「“音”で楽しむ!なんばパークスシネマ映画祭≪ライブ音響上映≫」内で6月20日(木)と6月25日(火)に上映。
プリンスを敬愛するミュージシャンのインタビューを中心にして制作された本作。2016年に亡くなった故にプリンス本人にインタビューが出来なかった中でよくぞここまでの作品に仕上げていることに感服する。チャカ・カーン、チャックD、ビリー・ギボンズら錚々たるミュージシャンからコメントをもらっており、改めてプリンスの偉大さが伝わってきた。自伝的映画『プリンス/パープル・レイン』によってプリンスのカリスマ性には呆気にとられてしまうが、本作を観ることで、彼がアフリカ系アメリカ人の両親のもとに産まれ育った環境は当時がどれだけ大変だったか知らされていく。だが、ジェームス・ブラウンらファンク・ミュージックからの影響を大いに受けたことで、”プリンス”としてのキャリアをスタートさせていた。今となってはセルフ・プロデュースとも云うべき、自らの音楽性やライブ・パフォーマンスを構築し、アーティスト名の変遷はあれど、スタンスを変えずに活動を続けてきたことが本作から伝わってきた。68分の作品ではあるが、プリンスを生い立ちを知り、ここから『プリンス/パープル・レイン』や数々のLIVE映像作品を辿っていくきっかけとなる作品として作り上げられている。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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