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ある罪を背負った幼なじみ3人が再会し、20年前と現在をつなぐ2つの殺人事件の真相に迫る『罪と悪』がいよいよ劇場公開!

2024年1月30日

©2023「罪と悪」製作委員会

 

13歳の時に同級生を殺した犯人を死に追いやった幼なじみたちが、20年ぶりに再会したことをきっかけに、過去と同じような殺人事件が発生し始める『罪と悪』が2月2日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『罪と悪』は、幼なじみの少年が背負った罪と、22年後に起きた新たな殺人事件の行方を描いたノワールミステリー。13歳の正樹が何者かに殺された。遺体は橋の下に捨てられており、小さな町はあらぬ噂で持ちきりになる。正樹の同級生である春、晃、双子の朔と直哉は、正樹が度々家に遊びに行っていた老人「おんさん」が犯人に違いないと考え、家に押しかけて揉み合いの末に1人がおんさんを殺してしまう。そして、おんさんの家に火を放ち、事件は幕を閉じた。それから22年後、刑事になった晃が父の死をきっかけに町に帰ってくる。久々に会った朔は引きこもりになった直哉の面倒をみながら実家の農業を継いでいた。やがて、かつての事件と同じように、橋の下で少年の遺体が発見される。捜査に乗り出した晃は、建設会社を経営する春と再会。春は不良少年たちの面倒を見ており、被害者の少年とも面識があった。晃と朔、そして春の3人が再会したことで、それぞれが心の奥にしまい込んでいた22年前の事件の扉が再び開き始める。

 

本作は、長編デビューとなる齊藤勇起監督のオリジナル脚本作品で、高良健吾さん、大東駿介さん、石田卓也さんら実力派キャストが共演。主人公の春を高良さん、晃を大東さん、朔を石田さんが演じ、佐藤浩市さん、椎名桔平さん、村上淳さんらが脇を固める。

 

©2023「罪と悪」製作委員会

 

映画『罪と悪』は、2月2日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。

日本の田舎に潜む暗部にスポットを当てたノワール・ミステリーを、オリジナル脚本でありながら長編デビュー監督作品として、ここまで作り込んでいることに驚かされる。福井県出身の齊藤勇起監督が地元を舞台にして、遠い記憶の中でずっと引っかかっていた出来事から着想したようで。一体何があったんだ!?と気になるところではあるが、芸術でありエンターテインメントとしての一つの作品に昇華した手腕に拍手を送りたい。本作の中心人物となる3人が中学生時代に経験した事件や出来事をたっぷりとした時間を以て丁寧に描きながら、大人になってそれぞれが違う道を歩んだ後、再会していく。異なる成長のプロセスが描かれなくとも、各々の表情が物語っている。それぞれを高良健吾さん、大東駿介さん、石田卓也さんが演じており、若手から今まで20年近くの活躍を知っている者にとっては驚かされる次第だ。3人の中学生時代は別の役者が演じているが、3人が揃って話すシーンは、中学生時代と大人では違った意味を持つ。それゆえに、『罪と悪』というタイトルに込められた意味を深く考えていけば、彼等が抱える罪にもたらされた悪が拭えないものであることに気づかされるはずだ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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