シニア女性によるチアダンスチーム追った『70歳のチア・リーダー』がいよいよ関西の劇場でも公開！
米国のフロリダ州を拠点に活動している、シニア女性で構成されたチア・ダンス・チームを映しだす『70歳のチア・リーダー』が７月２２日（土）より関西の劇場でも公開される。
映画『70歳のチア・リーダー』は、シニア女性によるチアダンスチームを追ったドキュメンタリー。フロリダ州を拠点に２００５年から活動を続けるシニア女性だけのチアダンスチーム「カレンダー・ガールズ」。年間１００回以上の公演を行い、週に３回の練習をこなす彼女たちは、カウガール、海賊、ヒッピー、ユニコーン、「アナと雪の女王」のエルサなど、さまざまな衣装とメイクでダンスを披露し、そのパワフルで前向きな姿は多くの人々を魅了している。しかしその裏には、持病との闘い、夫の無理解、老いとの向きあい、服役していた過去など、過酷なバックグラウンドがあった。それぞれ事情を抱えながらも、互いに励ましあいながら自分たちのやりたいことを追求する彼女たちの挑戦と友情を描き出す。マリア・ルーフヴードとローヴェ・マルティンセンが監督・製作・撮影・編集を担った。
映画『70歳のチア・リーダー』は、関西では、７月２２日（土）より大阪・九条のシネ・ヌーヴォ、７月２８日（金）より京都・烏丸御池のアップリンク京都で公開。また、神戸・元町の元町映画館でも近日公開。
本作のタイトルを初めて聞いた時は驚いたけど、作品を観れば、思っていた内容とは違っていた。チアダンスチーム「カレンダー・ガールズ」によるダンスは、とても活き活きとして、老いを感じさせない。週３回の練習を継続しながら、年間に１００公演をこなす体力には畏れ入るばかり。まさに、いつまでも女性のロールモデルであろうとする姿には頭が上がらない。とはいえ、ダンス以外の生活をうかがうと、各々に大なり小なりの問題を抱えている。抵抗することは出来ない老いは勿論あるし、家族の理解に関する事柄もあった。だけど、問題に屈することなくダンスに挑んでいく姿は輝いている。チアダンスの大会に出場し優勝を目指したり、大事なメンバーが問題をかかえ脱退したりするといったような、ドラマチックな劇映画にありそうな大きな出来事が起きる展開はないが、真摯にカレンダー・ガールズの姿を捉えた作品だからこそお薦めしたい。
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- 映画ライター
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- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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