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石垣島の限界集落で生活する一家を追ったドキュメンタリー『丸木舟とUFO』がいよいよシアターセブンで公開!

2023年1月30日

沖縄県の石垣島に移住した東京育ちの夫婦を追ったドキュメンタリー『丸木舟とUFO』が2月4日(土)より大阪・十三のシアターセブンで公開される。

 

映画『丸木舟とUFO』は、東京から石垣島の小さな集落に移住して船大工となった男性とその家族の姿を追ったドキュメンタリー。石垣島北部で20数名が暮らす久宇良集落。かつては開拓移民の集落として10倍以上の住民がいたが、僻地であることや災害により多くの人々が去っていった。東京育ちの吉田友厚さん一家は、そんな久宇良集落に運命に導かれるように移住してくる。高齢化・過疎化が進むこの地では仕事も少なく、転職を繰り返しながら貧しい生活に追われていた吉田さんは、沖縄の伝統的な木造船「サバニ」の船大工という仕事に巡り合う。家族に支えられ、集落のお年寄りたちに見守られながら、数年で船大工として生計を立てることに成功し、今では手作りサバニのガイドツアーで静かなブームを起こしつつある。また、近年の久宇良集落でローカルブームとなっている“UFOとの交信”の現場にもカメラを向ける。監督は『縄文号とパクール号の航海』の水本博之さんが務めた。

 

映画『丸木舟とUFO』は、2月4日(土)から2月17日(金)まで、大阪・十三のシアターセブンで公開。

丸太船ではなく、丸木船。巨木を刳りぬいた一本の木で成形され、梁もしくはわずかなコベリを付ける以外に付属の構造物を持たない舟のことだ。冷静に考えると、作成にかかる工数は尋常じゃない。沖縄では、伝統的な木造船として「サバニ」があった。一隻を作り、観光ガイド付きツアーを営むにしても、回収するには相当な年月がかかりそうだ。とはいえ、人間国宝的な職人をこの世からなくすわけにはいかない。

 

本作の舞台となっているのは、沖縄・石垣島にある小さな集落。20数名が暮らす中で、このサバニがどれだけ重要であるか存分に伝わってくる。主人公となる吉田友厚さんは東京から覚悟を以て移住して度重なる苦労をした末にサバニの船大工という天職を見つけていく。その傍には毅然とした佇まいで生活を営む妻の姿がある、と伝わってきた。そんな両親の姿を見つめながら育ってきた子供達も頼もしい。小生が同じような生活が出来るか、と問われれば、とても自信がない。過酷な環境下を経てサバニと共に幸せを見つけた方々をまじまじと見せてもらった。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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