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禁足地に触れた者たちが恐怖に蝕まれる『祝山』がいよいよ劇場公開!

2026年6月8日

©2026 映画「祝山」製作委員会

 

旧友から届いた、肝試しを境に発生する怪奇現象にまつわる手紙をきっかけに、女性が取材半分で関係者と出会い、戦慄の日々に巻き込まれていく様を描く『祝山』が6月12日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『祝山』…

スランプに陥ったホラー小説家の鹿角南のもとに、中学時代の同級生である矢口朝子から一通の手紙が届く。そこには、心霊スポットとして知られる廃墟に肝試しに行って以来、説明のつかない異変が起きていると記されていた。新作の題材を求めて朝子や当時の仲間たちと再会した南は、不可解な出来事に巻き込まれていく。調査を進めるうち、一連の異変の背後には、彼らがかつて足を踏み入れた禁忌の山”祝山”の存在があることが浮かび上がる。

 

本作では、民俗学や呪術を題材にした作品で知られる作家の加門七海さんが自身の体験をもとに執筆した小説「祝山」を、橋本愛さん主演で映画化。これまでホラー作品で映画祭受賞などを重ねてきた映像作家の武田真悟さんが脚本・監督を手がけ、劇場長編デビューを果たす。主人公の鹿角南を『残穢 -住んではいけない部屋-』以来10年ぶりのホラー映画出演となる橋本愛さんが演じるほか、石川恋さん、久保田紗友さん、草川拓弥さん、松浦祐也さん、利重剛さんが共演している。

 

©2026 映画「祝山」製作委員会

 

映画『祝山』は、6月12日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。

原作小説は、2007年の作品だが、舞台を2025年に補正した上で、全体的なトーンは忠実に映画化されているのが好印象だった。舞台となる”祝山”の景観をはじめ、鬱蒼とした山中や寂れた祠、麓の雑貨屋や飲食店の店構え、登場人物達がバスで移動するシーン等、原作を読んでいた時のイメージ通りなのが気持ちよく、映像化された世界観に自然と入り込めた。しいて言えば、主人公の鹿角南(橋本愛さん)、呪いに魅入られて物語の発端を開く矢口(石川恋さん)、事件に巻き込まれて困惑する姿が心配を誘う若尾(久保田紗友さん)ら、主演俳優のルックスが美しすぎることくらいだろうか。しかし、ホラー映画には儚げな美女がよく似合うもの、このキャスティングも完璧だ、と云わせていただく。彼女達の美貌を引き立てる撮り方もとても良く、「え。。。これってヤバくない?」と不吉な気配を感じるシーンでのアップになった夫々の表情が放つ美しさは、古典怪談のような雰囲気だ。ビジュアル面も本作の魅力であることは間違いない。

 

また、原作にある忠実な骨組みの上に映画オリジナルの要素が追加され、ストーリーの補完にも成功している。鹿角と矢口が高校の同級生であることは、原作ではセリフの端々で少し触れられる程度だった。だが、映画では回想シーンが追加されたことで、意味のある因縁として物語を支えている。他にも、主人公のメンター的な役どころである吉村は、原作では彼自身の詳しい様子はあまり語られていなかったが、映画の中では逃がすことなく(逃げることを許さず)描かれていた。原作では、或る種のメタ的な、フェイクルポルタージュのような構成で物語はひとまず閉じられる終わり方だ。だが、映画では、そこから先に続く深い闇がほんの一瞬だけ垣間見える。97分という長さも丁度良く、観やすく楽しめる良作だ。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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