台湾高速鉄道の新幹線に爆弾が仕掛けられた危機的状況に立ち向かう『96分』がいよいよ劇場公開!
高速列車を舞台に、上司から報せを受けた爆弾処理専門家が、危機的状況に立ち向かう『96分』が3月13日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『96分』は、走行中の新幹線に仕掛けられた爆弾を止めるべく奔走する爆弾処理専門家の戦いを描き、2025年台湾映画の興行収入1位を記録したノンストップアクション。台北から高雄へ向けて発車した台湾高速鉄道の新幹線車内。妻とともに乗車していた爆弾処理専門家カンレンのもとに、元上司から「列車内に爆弾が仕掛けられている」との衝撃的な報せが届く。しかもその爆弾は、列車を停めると爆発するという。高雄に到着するまでの96分の間に爆弾を見つけ出し、爆発を阻止するべく奮闘するカンレンだったが…
本作では、『僕と幽霊が家族になった件』『ナイト・オブ・シャドー 魔法拳』のリン・ボーホンが主人公カンレンを演じ、『私の少女時代 Our Times』のビビアン・ソンが妻役で共演。2018年の長編デビュー作『狂徒』で注目を集めたホン・ズーシュアン監督が、脚本の構想から完成までに9年をかけて制作。台湾初となる高速鉄道車両用スタジオの建設や、ハリウッドのバーチャルアート技術を導入するなど、リアリティを追求して描き出した。

映画『96分』は、3月13日(金)より劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田で公開。
本作のあらすじを読むと、”走行中の新幹線に仕掛けられた爆弾を止めるべく奔走する…”と知れば、それは、まさに台湾版『新幹線大爆破』と思わずにはいられない。台湾高速鉄道は、日本の新幹線技術が初めて外国へ輸出したものであり、日本にある新幹線のシステムと一部は異なるが、車両が東海道・山陽新幹線の700系改良型である700T型であること等から、日本の新幹線とほとんど同じに見える。それゆえ、本作を日本の映画館で鑑賞する体験は、不思議な感覚になりながらも、前のめりぎみで興味深い出来事になるのではないだろうか。
本作の主人公は、爆弾処理専門家カンレン。上司の判断を仰ぎながらも、冷静沈着に自らの仕事をこなしていくタイプの人間だ。だが、爆弾を仕掛ける犯人は、爆弾処理側の思考を察し、何十にも折り重ねた複雑な仕組みを作り上げていく。そのトリックを暴いていくのが、爆弾が要素の一つであるパニック映画に込められた見どころの1つであろうか。また、犯人が爆弾を仕掛けた意図を推理していくのも醍醐味の一つ。本作の場合、明確にこの人物が犯人であることを示していくが、単純な悪人として描かず、優しさも表現していることが興味深い。さらには、爆弾によって極限状態に追い込まれた人間の描写も描いており、社会全体に潜んでいる邪悪な要素も表現していることに気づかされる。最終的には、この事件がどのように解決されていくか、意外な伏線回収もあり、満足度の高い作品に仕上がっていた。これぞ、配信サービスではなく、劇場で鑑賞すべき映画である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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