豪華客船に乗り込んだ人々は、氷山との衝突によって運命が大きく変わってしまう…《松竹ブロードウェイシネマ2025秋/『タイタニック』》がいよいよ劇場公開!
©Pamela Raith 松竹 ©BroadwayHD/松竹
豪華客船タイタニック号の設計者、船長、船主を中心に、その人間模様をモーリー・イェストンの楽曲と共に描く《松竹ブロードウェイシネマ2025秋/『タイタニック』》が11月28日(金)より全国の劇場で公開される。
《松竹ブロードウェイシネマ2025秋/『タイタニック』》は、ジェームズ・キャメロン監督の大ヒット映画でも知られる豪華客船タイタニック号の沈没事故を題材にしたミュージカル「タイタニック」を、映像収録してスクリーン上映。巨匠モーリー・イェストンが奏でる壮大で美しい音楽にのせ、タイタニック号の出港から沈没までを描き、第51回トニー賞で最優秀ミュージカル作品賞、最優秀ミュージカル脚本賞、最優秀作詞作曲賞、最優秀ミュージカル装置デザイン賞、最優秀編曲賞の5部門を受賞した舞台をカメラに収めた。1912年、イギリスからアメリカへと旅立った豪華客船タイタニック号。設計者のトーマス・アンドリューズ、船長エドワード・スミス、船主J・ブルース・イズメイをはじめ、船に乗り込んだ人々はそれぞれ夢や希望を抱えていた。しかし氷山との衝突により、その運命は大きく変わってしまう。ニューヨーク・ブロードウェイの傑作舞台を映画館で上映する「松竹ブロードウェイシネマ」シリーズの1作。
《松竹ブロードウェイシネマ2025秋/『タイタニック』》は、11月28日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮の kino cinema 神戸国際で公開。
あの『タイタニック』がミュージカル!?ジェームズ・キャメロン監督の大ヒット映画でジャックとローズによる刹那過ぎる長編大作の再演!?かと思う方がひょっとしたらいるかもしれない…だが、本作は、豪華客船タイタニック号の沈没事故は歴史上の史実として、タイタニック号の設計者、船長、船主による視点を中心にして描いていく。なぜタイタニック号は沈没したのか…ミュージカルを以て描いていくのだから、実に興味深い一作である。イギリス・サウサンプトンからアメリカ・ニューヨークに向かう豪華客船は、乗船者にとっては夢みたいな出来事。誰もが、希望を以て旅立った。だが、その裏側では哀れな欲望も蠢いており、ちょっとした判断のミスや行き違いによって、大きな事故を招いてしまうことを本作では描いていく。基本的な事項を曖昧にせず忠実に遂行し、現場の意向を大切にすれば、このような大惨事は起きなかったのかもしれない。教訓とも云えるような出来事を真摯に描いているようにも感じられる。されど、喜怒哀楽がたっぷりと込められたエンターテインメント作品としても十分に仕上がっており、ニューヨーク・ブロードウェイの傑作舞台として評するに値する一作と云って過言ではない。なお、このミュージカルは、梅田芸術劇場制作による公演が2度行われており、もし3度目があるならば、しっかりと観届けておきたい限りだ。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
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