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人工授精で子供を産むことが定着し、夫婦間の性行為がタブーとされた世界を描く『消滅世界』がいよいよ劇場公開!

2025年11月24日

©2025「消滅世界」製作委員会

 

人工授精で子供を産むことが当たり前となった世界を舞台に、恋愛・結婚・家族のあり方に翻弄される若者を描く『消滅世界』が11月28日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『消滅世界』は、「性」の消えゆく世界で激動する「恋愛」「結婚」「家族」のあり方に翻弄される若者たちを描く。人工授精で子どもを産むことが定着した世界。夫婦間の性行為はタブーとされ、恋や性愛の対象は、家庭外の恋人か2次元キャラであることが常識となっていた。そんな世界で、両親が愛し合った末に生まれた雨音は、母親に嫌悪感を抱いていた。自身の結婚生活では家庭に性愛を持ち込まず、夫以外の人やキャラクターを相手に恋愛をする雨音だったが、実験都市である楽園(エデン)に夫とともに移住したことで、彼女にとっての正常な日々は一変する。

 

本作では、芥川賞受賞作家の村田沙耶香さんによるベストセラー小説を実写映画化。『朝が来る』の蒔田彩珠さんが雨音役で主演を務め、雨音の夫である朔役で栁俊太郎さん、雨音の親友である樹里役で恒松祐里さん、雨音の高校の同級生である水内役で結木滉星さん、樹里の夫である水人役で富田健太郎さん、雨音の元夫である正信役で清水尚弥さんが共演。国内外のさまざまなアーティストのMVやライブ映像、CM、ショートフィルムなどを手がけてきた気鋭の映像ディレクターである川村誠さんが長編映画初監督を務め、繊細かつ耽美な世界観で描き出す。

 

©2025「消滅世界」製作委員会

 

映画『消滅世界』は、11月28日(金)より全国の劇場で公開。関西では、11月28日(金)より大阪・梅田のテアトル梅田や京都・烏丸御池のアップリンク京都や奈良・橿原のユナイテッド・シネマ橿原、12月6日(土)より神戸・元町の元町映画館で公開。

自然な性交では精子が卵子に到達しない、または到達しにくい場合に、受精の可能性を高めることを目的とした人工授精。不妊治療法として用いられているが、医療技術の日進月歩な発展によって、人工授精で子どもを産むことが定着した世界となってしまったら、夫婦間の性行為はタブーとされ、恋や性愛の対象は、家庭外の恋人か2次元キャラであることが常識に…そんなディストピアな世界が現実になってしまったら…夫婦による性行為が”近親相姦”としてタブー視されるのだ。もはや宗教的なパラダイムシフトが起こっているようにすら感じてしまう。しかし、家庭外には、恋や性愛の対象が存在し、両立させてもいるのだ。それは、ポリアモリーのようなもの!?パラダイムシフトが起きたとしても、本当に成立する人間関係なのだろうか。そんな人間が持つ深層心理の深淵をも本作では描いていく。更には、実験都市として構築された”楽園(エデン)”の姿も描いており、さらに超越した家族の概念を具現化した姿を見せられ、もはや言葉を失ってしまうような境地に至ってしまう。まさに、これまで当たり前だと思っていた家族の概念が消滅したような世界を見せられてしまった一作である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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