ザ・ローリング・ストーンズのミューズであったアニタ・パレンバーグの人生を映し出す『アニタ 反逆の女神』が関西の劇場でも公開!
©2023 Brown Bag Productions, LLC
ローリング・ストーンズのミューズとなった、モデルのアニタ・パレンバーグの人生を辿るドキュメンタリー『アニタ 反逆の女神』が11月7日(金)より関西の劇場でも公開される。
映画『アニタ 反逆の女神』は、イギリスのロックバンド”ローリング・ストーンズ”のミューズとして知られるアニタ・パレンバーグの波乱に満ちた人生を描いたドキュメンタリー。イタリア系ドイツ人のモデル、俳優、ファッションアイコンであるアニタ・パレンバーグは、そのペルソナとクリエイティビティで時代を体現し、1960~1970年代のロック文化における象徴的存在となった。1965年にローリング・ストーンズのリーダー、ブライアン・ジョーンズと恋に落ち、彼の没後はキース・リチャーズとの間に3児をもうけ、映画で共演したミック・ジャガーも虜にした。アニタは彼らの創造の源となり、ファッションを一変させ、音楽そのものに関わり、誰の影にもならず、自らの人生を貫いた。映画では、アニタの死後に発見された未発表の回顧録の言葉やホームムービー、家族写真を用いながら、息子マーロン、娘アンジェラ、彼らの父キース・リチャーズが家族の秘話を明かす。さらに、ミックの恋人でアニタと親友でもあったマリアンヌ・フェイスフルや、アニタを崇拝するモデルのケイト・モスらが、彼女の影響力の大きさについて語る。スカーレット・ヨハンソンがアニタの回顧録の言葉で声の出演。アニタの息子マーロン・リチャーズが製作総指揮に名を連ねた。

©2023 Brown Bag Productions, LLC
映画『アニタ 反逆の女神』は、関西では、11月7日(金)より大阪・梅田のテアトル梅田や京都・烏丸御池のアップリンク京都で公開。また、神戸・元町の元町映画館でも近日公開。
アニタ・パレンバーグといえば、モデルや女優の印象が強いだろうか。自由奔放に活動しながら学んでいき、女優として美貌と才気を放ちながら、モデルの仕事を始めていった女性だ。そんな最中に、彼女はローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズと出会うことに。ブライアン・ジョーンズは、ローリング・ストーンズ結成時には異様なまでのリーダーシップを執っていたが、アニタと出会うことでリーダーとして相応しくない行動を見せるようになってしまう。決して、アニタが原因ではない。ブライアンが変化してしまったことが大きい。最終的に彼が薬物に手を出してしまい依存してしまったことが彼の後世に大きく影響してしまった。もはや、その頃には、アニタはブライアン・ジョーンズと恋仲になり、3児の母親に。そして、ミック・ジャガーすらも虜にするのだから、公私共にローリング・ストーンズのミューズとなった。1つのバンドの中で、そんな女性が存在していたエピソードは他に聞いたことがあまりない。それだけ彼等にとっては象徴的な女性だったのだ。とはいえ、彼女自身も薬物に手を出してしまったことで、不幸な出来事に見舞われてしまう。しかし、そこからから立ち直り、ファッションデザイナーとしても活動しアメリカの市民権も取得したのだから、彼女の実力は計り知れない。1つの時代を象徴的に生きた女性の半生を、周辺の人物からのコメントも垣間見ながら知ることが出来る一作は、彼女の息子が製作総指揮に名を連ねていることからも大成功と云えようか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

















