好奇心が彼女を狂わせる…サイコスリラー『RED ROOMS レッドルームズ』がいよいよ劇場公開!
©Nemesis Films
少女たちを拉致・拷問し、死に至るまでを撮影した上にディープウェブ上で配信した容疑をかけられている男の裁判に、足しげく傍聴に通う女性の姿を描く『RED ROOMS レッドルームズ』が9月26日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『RED ROOMS レッドルームズ』は、残忍な連続殺人犯に魅了された女性の狂気を描いたカナダ発のサイコスリラー。少女たちを拉致、監禁、拷問し、死に至るまでを撮影してディープウェブ(通称・RED ROOMS)上で配信した容疑で逮捕された連続殺人犯ルドヴィク・シュヴァリエ。ファッションモデルとして活躍するケリー=アンヌのささやかな日課は、あまりにも残忍な犯行で世間を震撼させた彼の裁判を傍聴することだった。
本作で、凄惨な事件に取り憑かれた主人公ケリー=アンヌを演じるのは、モデルのキャリアを積みながら映画制作を専攻し、映画監督としても活動するジュリエット・ガリエピ。監督・脚本は、2020年に手がけた『ナディア・バタフライ』が第73回カンヌ国際映画祭の公式セレクションに選出されたパスカル・プラント。2023年ファンタジア国際映画祭で最優秀脚本賞・最優秀作品賞・最優秀音楽賞を受賞した。

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映画『RED ROOMS レッドルームズ』は、9月26日(金)より全国の劇場で公開。関西では、9月26日(金)より大阪・梅田のテアトル梅田や京都・烏丸御池のアップリンク京都で公開。また、神戸・新開地のCinema KOBEでも近日公開。
本作の主人公は、ファッションモデルとして活躍する女性。なぜだか、残忍な連続殺人犯に魅了されていた。彼の裁判を傍聴しながら、逮捕された連続殺人犯ルドヴィク・シュヴァリエを見つめる姿には、どことなく挑発的な視線を送っているようにも感じられる。それは、ファッションモデルという仕事柄であろうか。いや、それだけではない理由もあるように感じずにはいられない。また、ルドヴィク・シュヴァリエを犯人ではないと信じて疑わない女性も登場するのだから、興味深く感じられる。基本的には、冷静に事件を判断しようとする裁判の行く末を描いていくのが本作だ。だが、傍聴者である主人公が何故だか注目されるような行動をとったことで、事態は大いに変化していく。自らの首を絞めていくような行動を執るようになってしまうのだが、なおも自らを追い詰めていくことをしでかしていくことが、本作のおもしろさである。なお、本作で映し出されるカナダの裁判所も興味深い。最新技術を取り入れているように思われ、今はこんな風に裁判が行われているのか?と気になるほどに実に興味深い描写だ。決してささやかではない出来事をここまでに魅力的に映し出す監督の手腕に脱帽するばかりの作品であった。
- キネ坊主
- 映画ライター
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