Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

  • facebook

ラスベガスで名を馳せた元マジシャンが、姪と共に元中学校教師である兄が殺された事件の謎に挑む『ブラック・ショーマン』がいよいよ劇場公開!

2025年9月9日

©2025「ブラック・ショーマン」製作委員会

 

父の訃報を受けて帰郷した女性が、かつてラスベガスで名を馳せた元マジシャンの叔父とともに、父の死の真相を追う『ブラック・ショーマン』が9月12日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ブラック・ショーマン』…

コロナウイルス流行後、観光客が遠のき、かつての活気を失ってしまった町で、多くの教え子に慕われていた元中学校教師である神尾英一が何者かに殺害される。父の訃報を受け、2ヶ月後に結婚を控えていた娘の神尾真世が、実家のある町に帰ってくる。父はなぜ殺されなければならなかったのか。真実を知りたいと願う真世の前に、元マジシャンの叔父である神尾武史が現れる。かつてラスベガスで名を馳せた武史は、卓越したマジックの腕前とメンタリスト級の観察眼、誘導尋問を武器に、真世とともに事件の謎に挑む。

 

本作は、超一流マジシャンが殺人事件の謎に挑む姿を描いた、東野圭吾さんの人気ミステリー小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」を、福山雅治さん主演、有村架純さん共演で映画化。神尾武史を福山さん、真世を有村さんが演じるほか、仲村トオルさん、生瀬勝久さん、成田凌さん、生田絵梨花さん、森崎ウィンさんらが顔をそろえる。監督は『コンフィデンスマンJP』シリーズの田中亮さんが務めた。

 

©2025「ブラック・ショーマン」製作委員会

 

映画『ブラック・ショーマン』は、9月12日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田大阪ステーションシティシネマ、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

東野圭吾さんの人気ミステリー小説と福山雅治さんといえば、天才物理学者の湯川学が主人公の「ガリレオシリーズ」に関する映像化が有名だが、さらに「ブラック・ショーマンシリーズ」の映像化となった。本シリーズの主人公は、元マジシャンの神尾武史。なお、東野さんは新作の創作にあたり、主人公のキャラクターを考えていくなかで、福山さんの”ダークヒーローを演じてみたいんです”という談話を思い出し、これまでに福山さんが演じたことないキャラクター像を見てみたくなったことで、本シリーズを執筆したようだ。それが、実際に福山さんをキャスティングして映像化できたのだから、興味深いエピソードである。これまでも、マジシャンが主人公の殺人事件モノはあったが、福山さんが演じることで、文字通りのトリッキーなキャラクター性が突出していることがおもしろい。そんな個性を前面に出しながらも、胸に秘める思いや信念が揺るがないことで好感を持てるのだから、安心して本作を観ることができた。なお、原作小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」は、2020年11月に刊行されたことから、小さな町にも否が応でもコロナ禍が影響されていることが本作においても自然と描かれ、事件の真相にも影響を与えている。とはいえ、福山さんが演じる主人公は華麗に解決していくので、魅了されてしまう。東野作品の映像化においては欠かせなくなってしまったエピローグの描かれ方も秀逸であり、安心して観終えられる今作だ。なお、シリーズ続編となる「ブラック・ショーマンと覚醒する女たち」は連作短編集であり、華麗に1本に纏め上げた映画にするのか、連続ドラマにするのか…今から楽しみにしておきたい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

Popular Posts