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日本各地にある村八分事件を基に、実際に存在する村の掟を描き、現代日本に潜む村社会の闇を暴いたスリラー『嗤う蟲』がいよいよ劇場公開!

2025年1月21日

©2024 映画「嗤う蟲」製作委員会

 

テレワークの普及により、スローライフを求めて田舎の村に移住した男性が思いもよらぬ恐怖体験をする様を描く『嗤う蟲』が1月24日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『嗤う蟲』は、田舎でのスローライフを夢見て、都会から村へと移住してきた夫婦が、その村に存在するある「掟」に追い詰められていく姿を描いたスリラー。田舎での暮らしに憧れるイラストレーターの杏奈は、脱サラした夫の輝道とともに麻宮村に移住する。自治会長の田久保のことを過剰なまでに信奉し、過剰なまでにお節介を焼く村民たちに辟易しながらも、2人は新天地でのスローライフを満喫する。そんな中、村民の中に田久保を畏怖する者たちがいることを知った杏奈は、次第に不信感を抱くようになっていく。一方、輝道は田久保の仕事を手伝うことになり、 麻宮村の隠された「掟」の存在を知ってしまう。

 

本作では、杏奈役を深川麻衣さん、輝道役を若葉竜也さん、自治会長の田久保役を田口トモロヲさんがそれぞれ演じる。脚本は『先生を流産させる会』『ミスミソウ』の内藤瑛亮さんが担い、『性の劇薬』『アルプススタンドのはしの方』の城定秀夫監督がメガホンをとった。

 

©2024 映画「嗤う蟲」製作委員会

 

映画『嗤う蟲』は1月24日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のT・ジョイ梅田や難波のなんばパークスシネマ、京都・七条のT・ジョイ京都や烏丸御池のアップリンク京都、兵庫・神戸のOSシネマズ神戸ハーバーランドや岩屋の109シネマズHAT神戸等で公開。

コロナ禍により、以前より更にテレワークが普及し、都会に住む人が田舎で暮らすことへの憧れも高まっているだろうか。田舎で営農する方が増えている、と聞くこともある。だが、実際には、お世話になった方の都合で一方的に田畑を取り上げられる、といったトラブルに遭遇することがあることも聞く。それらの田舎ならではトラブル、あるいは習慣や風習等を取り入れて見事なスリラー映画として出来上がったのが本作である。田舎ならではの良きことも悪しきことも理解した上で、進学と共に田舎から出てきた者としては、わかりみが深い作品だ。現在もこんな人間がいるだろうか。所謂”声が大きい人”が長となり、その辺り一帯をしきっており、良からぬ噂は気づけば皆に知られている。現代の多様性や生き方を受け入れることを一切せず、古くからの習慣だけで生きていく。”まつりごと”があれば、いつでも皆が集い盛大なイベントが開催される。その空気感に馴染むことができれば、滞りなく生活できるが、違和感を抱かずにはいられない人が少なからず存在するはずだ。よくぞ、それらを一作に詰め込んだな。さらに、危険な〇〇も詰め込んで、今作においても監督だけでなく編集も手掛けている城定秀夫監督には感服する次第。存分に”厭な”田舎スリラーを体感してみよう。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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