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墓に隠された恐ろしい秘密を映し出すサスペンス・スリラー『破墓/パミョ』がいよいよ劇場公開!

2024年10月15日

COPYRIGHT © 2024 SHOWBOX AND PINETOWN PRODUCTION ALL RIGHTS RESERVED.

 

先祖の墓の位置が悪いからと助言された裕福な一家が、先祖の棺を開けたことで怪奇現象に悩まされる『破墓/パミョ』が10月18日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『破墓/パミョ』は、2人の巫堂(ムーダン=朝鮮半島のシャーマン)と風水師、葬儀師が掘り返した墓に隠された恐ろしい秘密を描いたサスペンススリラー。巫堂ファリムと弟子のボンギルは、跡継ぎが代々謎の病気にかかるという奇妙な家族から、高額の報酬と引き換えに依頼を受ける。先祖の墓が原因であることがすぐに判明し、お金の臭いを嗅ぎつけた風水師サンドクと葬儀師ヨングンも合流。4人はお祓いと改葬を同時に行うことにするが、墓を掘り返す儀式を始めた矢先、不可解な出来事が彼らを襲う。

 

本作では、『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシクが風水師サンドク、ドラマ「トッケビ 君がくれた愛しい日々」のキム・ゴウンが巫堂ファリム、『コンフィデンシャル』シリーズのユ・ヘジンが葬儀師ヨングン、ドラマ「ザ・グローリー 耀かしき復讐」のイ・ドヒョンが巫堂ボンギルを演じた。監督・脚本は『プリースト 悪魔を葬る者』のチャン・ジェヒョンが務めている。韓国で観客動員1,200万人の大ヒットを記録した。

 

COPYRIGHT © 2024 SHOWBOX AND PINETOWN PRODUCTION ALL RIGHTS RESERVED.

 

映画『破墓/パミョ』は、10月18日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。

現代の日本では、死者を弔う方法として火葬が99.9%だと言われる。そんな環境で生まれ育った身としては、土葬は怖い。「遺体がそのまま地面の下に埋められている」という事実が恐ろしい。亡くなった方への敬意は大事だとは理屈では分かっているが、それでも言語化が難しい君の悪さを感じるのは確かだ。

 

主人公達は、そんな土葬された墓を掘り返して、棺を開けようとする。アンタたち正気か?というタブー感が満載だ。そんなことをしてただで済むはずがない。「お墓にちょっかいを出したら、カウンターで悪霊に呪われる」ホラー映画で定番の設定じゃないか!と思いながら観はじめた。また、現在(2024年10月時点)でインターネット上の一部で流行している「祠を壊してしまったら大変なことになる」というミームも頭をよぎる。しかし、これはそんな規模の物語ではなかった。

 

劇中で「韓国のトップ1%にとって風水は宗教であり科学だ」というセリフが出てくる。たしかに韓国映画では、呪いに対する畏怖の念の強さを感じてしまう。名もなき墓を鎮めるために、霊能者達が叫んで踊るテンション高めの儀式では名作『哭声/コクソン』の祈祷シーンを彷彿とさせ、ある場所に強烈に残る怨念の禍々しさには『コンジアム』のように粘着的な恐ろしさも思い出す。

 

また、メインキャストの4人チームが放つ魅力が抜群だ。韓国映画のミーハーなファンならユ・ヘジンに一番期待しながら観てしまうが、巫女のような霊能者ファリム役のキム・ゴウンの「この人、本物だ」と思わせるキャラクターがとても印象的である。そして、公表されているキャスト以外にも、後半でのあの方の登場にはイヤッホー!と小躍りしてしまった。

 

そして、本作は単なる怖がらるだけのホラー映画ではなく、我々日本の観客にこそグッサリと刺さるような要素も含まれている。主人公たちが対峙する「敵」の正体には、これから観る方にはまだ決して言えない居心地の悪さを感じるはずなので、事前には何も聞かずに鑑賞していただきたい。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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