ニッキー・ホプキンズの音楽性に迫るドキュメンタリー!『セッションマン:ニッキー・ホプキンズ ローリング・ストーンズに愛された男』がいよいよ劇場公開!
©THE SESSION MAN LIMITED 2024
ザ・ビートルズなど、伝説的なアーティストからピアニストに指名されたニッキー・ホプキンスの生涯を追ったドキュメンタリー『セッションマン:ニッキー・ホプキンズ ローリング・ストーンズに愛された男』が9月6日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『セッションマン:ニッキー・ホプキンズ ローリング・ストーンズに愛された男』は、ロック史に多くの功績を残したセッションピアニスト、ニッキー・ホプキンズにスポットを当てた音楽ドキュメンタリー。ローリング・ストーンズ、ビートルズ、ザ・フーなど1960~1970年代のロックシーンを牽引したアーティストたちのレコーディングに数多く参加したピアニストのニッキー・ホプキンズ。素晴らしいピアノリフと音楽センスでアーティストたちを魅了し、1994年に50歳の若さで逝去するまで、250枚を超えるアルバムと膨大な数のシングルのリリースに貢献した。
本作ではキース・リチャーズ、ミック・ジャガーをはじめとするアーティストたちが彼の天才的な演奏や才能あふれる音楽性について語るほか、ニッキー自身のインタビュー、コンサートや録音スタジオでの演奏風景、参加したバンドやアーティストたちとの写真やアーカイブ映像など貴重な資料の数々を通してその軌跡を振り返り、多くのアーティストがこぞって彼を指名してきた理由を改めて検証。さらに、1963年にクローン病と診断されたニッキーが、生涯にわたる闘病生活を強いられていた実態にも迫る。
©THE SESSION MAN LIMITED 2024
映画『セッションマン:ニッキー・ホプキンズ ローリング・ストーンズに愛された男』は、9月6日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。なお、9月8日(日)には、テアトル梅田とアップリンク京都に本作字幕監修・音楽ライター・翻訳家の朝日順子さんとMCに汐月しゅうさんを迎えトークイベントを開催予定。
ニッキー・ホプキンスといえば、いわゆるブリティッシュ・インヴェイジョンの時代から1980年代にかけて活躍したバンドの中で活躍し、今や知る人ぞ知る名ピアニストだ。サブタイトルにあるローリング・ストーンズだけでなくザ・ビートルズやザ・フーによる名盤のレコーディングにも携わっている。ロックバンドにピアノの音が入っていることについてロック好きにとっては未だに賛否はあるようだが、ニッキー・ホプキンスが弾くピアノの音には文句を言う人はそれ程多くいないのではないだろうか。実はあの有名な楽曲にはニッキー・ホプキンスの音が入っている、と改めて気づく方もいることだろう。ニッキー・ホプキンスがロックの中で奏でるピアノの音は、決して楽曲に寄り添うだけでなく、音がはっきりと主張しながらも、決して楽曲のジャマになるようなものではない。寧ろ、相乗効果で更に盛り上げていくこと必至だ。それだけロックなピアニストにとっては天才的な頭脳の持ち主といえるだろうか。だが、天は二物を与えず。若い頃からクローン病で苦しんおり、病気と外科治療によってツアーへの参加が困難になった。スタジオ・セッションを活動のメインとして、晩年には日本のTVドラマと映画の音楽も手掛けている。浜田省吾さんのアルバム『Home Bound』に全楽曲で携わった。日本とも関係があるニッキー・ホプキンスについて、本作を通して改めて知ってみてはいかがだろうか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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