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9年掛けて日本全国のツチノコ伝承・目撃談を検証したドキュメンタリー『おらが村のツチノコ騒動記』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2024年8月13日

©工房ギャレット

 

日本全国に残るツチノコ伝承を通して、戦後の山村が変容していった歴史を追ったドキュメンタリー『おらが村のツチノコ騒動記』が8月17日(土)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『おらが村のツチノコ騒動記』は、『鳥の道を越えて』『明日をへぐる』等のドキュメンタリー作品で知られる今井友樹監督が、自身の故郷でもある岐阜県東白川村を主な舞台に、幻の生物として知られる「ツチノコ」の存在に迫ったドキュメンタリー。ビール瓶を飲み込んだような胴の太い蛇のような姿をしており、様々な目撃情報があるものの、いまだ発見されていない謎の生物「ツチノコ」。今井監督の故郷である岐阜県東白川村は、1988年(昭和63年)にツチノコ目撃談が村の広報誌に掲載されたことをきっかけに、ツチノコの情報や目撃者が相次ぎ、やがて村をあげて捜索が行われるように。毎年5月3日に開催されるツチノコの捜索イベントは30年以上にわたって続いており、最盛期には村民の倍以上の人々が全国から訪れ、地域おこしの観光資源にもなっている。かつては妖怪として恐れられたこともあったが、現在ではゆるキャラにもなるなど人気者になっているツチノコについて、今井監督が9年をかけて日本全国に残る伝承や目撃談を取材・検証。ツチノコがなぜ今も全国で愛され続けているのか、その正体に迫っていくと同時に、全国の農山村の戦後史を紐解いていく。

 

©工房ギャレット

 

映画『おらが村のツチノコ騒動記』は、関西では、8月17日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場や神戸・元町の元町映画館、8月23日(金)より京都・出町柳の出町座で公開。

気づけば、日本のどこかにはいるらしい、と云われてきたツチノコ。UMA(Unidentified Mysterious Animal)、即ち生物学的に確認されていない未確認動物として、その他のモノと同様に扱われながらも、どこか親近感があるような生き物であるようにも感じていた。それは、目撃情報があった場所にとっては、なおさらだ。皆でよってたかって確実に発見しようと精を出すのも理解できる。それが、毎年の恒例行事となってしまうのは興味深い。それを大人数でやってしまえば、ツチノコが存在したとしても出現するのか!?とは思わないこともない。非科学的でもありながら、科学的に分析していく展開は興味深かった。昔の書物にはツチノコのルーツにあたるような記載もあり、いつの時代も人間の興味は変わっていないことにも気づかされる。最終的には、生態が近そうな或る生物の変形ではないか、と説く。ここまでの変遷を見せられると、そういったものなのかな、と思わざるを得ない。されど、多くの人間を魅了するツチノコという存在が持つ力を実感させられる作品であった。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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