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海女さんチームが再起を懸けた大勝負に挑む『密輸 1970』がいよいよ劇場公開!

2024年7月9日

©2023 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K. All Rights Reserved.

 

1970年代の韓国の漁村を舞台に、失業の危機に瀕した海女たちが、再起を懸けて危険な大勝負に打って出る『密輸 1970』が7月12日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『密輸 1970』は、海を舞台に巨額の金塊を巡って繰り広げられる騙し合いの行方を実話に着想を得て描いたクライムアクション。1970年代半ば、韓国の漁村クンチョンでは海が化学工場の廃棄物で汚染され、海女たちは失業の危機に瀕していた。リーダーのジンスクは仲間たちの生活を守るため、海底から密輸品を引きあげる仕事を請け負うことに。しかし作業中に税関の摘発に遭ってジンスクは逮捕され、親友チュンジャだけが現場から逃亡する。2年後、ソウルからクンチョンに戻ってきたチュンジャは、出所したジンスクに新たな密輸の儲け話を持ちかける。密輸王クォン、チンピラのドリ、税関のジャンチュンらさまざまな者たちの思惑が入り乱れるなか、海女たちは人生の再起をかけた大勝負に身を投じる。

 

 

本作では、『国家が破産する日』のキム・ヘスがチュンジャ役、『完璧な他人』のヨム・ジョンアがジンスク役を務め、『モガディシュ 脱出までの14日間』のリュ・スンワンが監督を務めた。

 

©2023 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K. All Rights Reserved.

 

映画『密輸 1970』は、7月12日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都、神戸・三宮のkino cinema神戸国際等で公開。

予告を見たときから期待が高く、『人生は美しい』のヨム・ジョンアさんが出演なら絶対観たい!と楽しみにしていたが、予想を嬉しく裏切る激動の展開だった。「オバチャンたちとヤクザのコメディかな?」と予想している人がいたら、これはハードな犯罪ドラマ映画ですよ、という警告と共に、韓国映画の本領を発揮した気合の入ったアクションが楽しめることをお勧めしたい。

 

序盤では、中年の海女さんたちが裕福ではないながらも陽気に暮らしている様子から、ちょっと緩めなお話かと思ったら、映画が始まって20分程度で第一幕が衝撃的に終了し、さらにこの話はどこに向かうの?と先の読めない急展開が転がり続けていく。公式のキャッチコピーにもある通り、海女さん連合・チンピラ・イケメン密輸王・汚職税関・そしてサメが入り乱れる大乱闘が吹き荒れるのだ。

 

悪人の無情さや暴力をどギツく描写しつつ、友情や家族愛、漁村の経済格差や企業による環境汚染なども自然に混ぜ込んで、この物語の部隊は荒唐無稽なフィクションではなく、我々の済む世界と地続きであることを思い出させる。この辺りのバランス感覚やまとめ方の上手さは、韓国映画を観る時はいつも感嘆してしまう仕上げ方だ。

 

近年の他の韓国アクション映画と並ぶ、騙しあいのコンゲームと殺し合いのバイオレンス活劇。ハチャメチャな海女さんレディーズ・イン・ザ・ウォーターだけど、最後にはきっちりと幕が下りる面白さだった。あと、個人的には眼帯ニキが最高で、一押しのキャラである。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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