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寂れた写真館を営む無口なカメラマンと、彼の写真に魅了されて弟子入りを志願した若手カメラマンの物語『明日を綴る写真館』がいよいよ劇場公開!

2024年6月4日

©2024「明日を綴る写真館」製作委員会 ©あるた梨沙/KADOKAWA

 

華々しいキャリアを捨てて、さびれた写真館に弟子入りした若者が、自分に足りないものに気づいていく『明日を綴る写真館』が6月7日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『明日を綴る写真館』は、写真館の主人と若いカメラマンの交流を描いたヒューマンドラマ。気鋭のカメラマンとして活躍する太一は、さびれた写真館を営む鮫島の撮影した一枚の写真に心震わされ、華々しいキャリアを捨て、鮫島に弟子入りを志願する。他人に関心を持たず淡々と写真を撮っていた太一は、写真館に訪れる客ひとりひとりと対話を重ねることで、被写体と深く関わっていく鮫島の撮影スタイルに驚きを隠せずにいた。客たちの心残りや後悔に真摯に向き合っていく鮫島の姿勢に接し、太一は自分に足りないものがあることに気付き始める。

 

本作は、1964年に映画デビューして以降、名バイプレイヤーとして数多くの作品に出演してきた平泉成さんが、80歳で映画初主演を務めた作品として、あるた梨沙さんの漫画を実写映画化。鮫島役を平泉さんが演じ、『20歳のソウル』の秋山純監督がメガホンをとった。太一役は『20歳のソウル』でも秋山監督とタッグを組んだ、Aぇ! groupの佐野晶哉さん。そのほか、佐藤浩市さん、吉瀬美智子さん、高橋克典さん、田中健さん、美保純さん、赤井英和さん、黒木瞳さん、市毛良枝さんら豪華実力派キャストが集った。

 

©2024「明日を綴る写真館」製作委員会 ©あるた梨沙/KADOKAWA

 

映画『明日を綴る写真館』は、6月7日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都、兵庫・神戸のOSシネマズ神戸ハーバーランドや岩屋の109シネマズHAT神戸等で公開。

いわゆる”街の写真館”には、長年続いている理由がある。実は卓越した技術がありながらも、センセーショナルな活動をせずとも、地域の方々に愛されることを淡々と続けてきたからだ。ただ単に目の前にいるお客様の姿を撮影するのではない。被写体の向こう側には、自分が映っていることを理解しているのだろう。だからこそ、カメラマンとしての姿勢がしっかりとしていないと、写真を観る者の心には届かないのではないか。普段の取材中における撮影でそんなことを自身が出来ているか定かではない。だが、カメラを手元に持てるようになった現在だからこそ、写真を撮ることの大切さを教えてくれるのが本作でもある。本作では、そんな熟練の手腕を持つ写真館の主人を平泉成さんが演じていることが興味深い。気づけば80歳にもなっていることに驚くばかり。様々な作品で名バイプレーヤーを担っていることの技量が若さに繋がっていると云えようか。若きカメラマンを演じたのは、Aぇ! groupの佐野晶哉さん。作品の中でも外でも学ぶべきことが多かったのではないだろうか。最近の映画でも類を見ないようなW主演がイキイキと演じている姿が微笑ましいばかりだ。折々に心にジーンとくるシーンが垣間見える本作を存分に堪能してほしい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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