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実の息子とうまく関係を築けなかったタクシー運転手が、香港に住む難民の少年と心を通わす『白日青春-生きてこそ-』がいよいよ劇場公開!

2024年1月23日

PETRA Films Pte Ltd © 2022

 

難民の中継地でもある香港を舞台に、カナダへの移住の夢を砕かれた少年とあるタクシー運転手の関わりを描く『白日青春-生きてこそ-』が1月26日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『白日青春-生きてこそ-』は、孤独なタクシー運転手と難民の少年の心の交流を描いたヒューマンドラマ。パキスタンから香港へやって来た難民の両親のもとに生まれ香港で育った少年ハッサンは、家族とともにカナダへ移住することを夢見ていた。ところがある日、父が交通事故で亡くなり、その夢は突然奪われてしまう。ハッサンは難民で構成されたギャングに加わるが、警察のギャング対策に巻き込まれて追われる身となる。一方、1970年代に本土から香港に密入境したタクシー運転手チャン・バクヤッは、警察官として働く息子との関係がうまくいかずにいた。バクヤッはハッサンの逃亡を手伝うことを決心し、2人の間には絆が芽生え始めるが、やがてハッサンはバクヤッこそが父の命を奪った事故を引き起こした運転手だと知る。

 

本作では、香港を代表する名優アンソニー・ウォンが主演を務め、今作が映画初出演となるパキスタン出身のサハル・ザマンがハッサンを演じ、2023年の第41回香港電影金像奨にて10歳にして最優秀新人俳優賞を受賞。本作が長編第1作となる新世代監督ラウ・コックルイがメガホンをとった。

 

 

PETRA Films Pte Ltd © 2022

 

映画『白日青春-生きてこそ-』は、1月26日(金)より全国の劇場で公開。関西では、1月26日(金)より大阪・難波のなんばパークスシネマや兵庫・尼崎のMOVIXあまがさき、3月15日(金)より京都・烏丸の京都シネマで公開。また、神戸・元町の元町映画館でも順次公開予定。

香港映画の名優アンソニー・ウォン。香港アクション映画だけでなく、人間ドラマな作品でもじっくりと見応えある演技を見せてくれる。今は、香港の情勢もあり大変な状況ではあるが、コンスタントに香港を舞台にした作品にも出演してきた。今作を観ると、香港でも不法滞在となる難民や移民に関する問題があることが分かり、作品を通して真摯に向き合っていることが伝わってくる。難民問題を扱った作品はこれまでにも幾つか観てきたが、生まれ育った国にいられなくる事情があることは十分に伝わってくるし、祖国を脱出した先に決して明るい未来が待っているわけでもない。そこで中継地として位置づけられた香港が重要になってくる。香港が安住の地となる場合もあるし、その先にこそ安住の地があるかもしれない。ならば、香港で過酷な状況に追い込まれたとしても、パイプとなる者と出会えることができれば、未来はいくらでも変化していく。本作のタイトルが指す陽が射す通りだけではないところもしっかりと描いており、より一層に登場人物達に良き未来があることを願ってやまない。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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