あえて連絡先を交換せずに、週に1度だけ会うことを大切にして関係を紡ぐ男女のラブストーリー『アナログ』がいよいよ劇場公開！

2023年10月3日

手作りにこだわるデザイナーと、携帯電話を持たない女性の恋を描く『アナログ』が１０月６日（金）より全国の劇場で公開される。

手作りや手書きにこだわるデザイナーの水島悟は、自身が内装を手がけた喫茶店「ピアノ」で、小さな商社に勤める謎めいた女性である美春みゆきと出会う。自分と似た価値観のみゆきにひかれた悟は意を決して連絡先を聞くが、彼女は携帯電話を持っていないという。そこで２人は連絡先を交換する代わりに、毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。会える時間を大切にして丁寧に関係を紡いでいく悟とみゆき。しかし悟がプロポーズを決意した矢先、みゆきは突然姿を消してしまう。

本作は、ビートたけしさんが初めて書きあげた恋愛小説「アナログ」を映画化し、二宮和也さんが主演、波瑠さんがヒロインを務めた。『鳩の撃退法』『ホテルビーナス』のタカハタ秀太監督がメガホンをとり、『宮本から君へ』『MOTHER マザー』の港岳彦さんが脚本を手がけている。

映画『アナログ』は、１０月６日（金）より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のＴＯＨＯシネマズ梅田や難波のＴＯＨＯシネマズなんば、京都・二条のＴＯＨＯシネマズ二条や三条のＭＯＶＩＸ京都や七条のＴ・ジョイ京都、神戸・三宮のＯＳシネマズミント神戸等で公開。

ビートたけしさんによる初の恋愛小説が出版された時は、書店でも話題になっていたことを憶えている。出版から６年の時を経て、いよいよ映画として公開だ。原作の世界観を丁寧に再現しながらも、現在あるデジタル技術のトレンドをバランスよく反映し、２０２３年版のアナログな恋愛を描いている。携帯電話やスマートフォン、メールやSNS等で手軽にコミュニケーションをしながら待ち合わせて付き合っていく現代において、男女があえて連絡をお互いに取らずにただ喫茶店「ピアノ」で毎週木曜日で会う約束を交わしただけ、という設定が何とも愛おしい。その後、２人は突然会えなくなってしまうのだが、奇をてらった展開を描いているわけではなかった。だが、そこが良いのだ。『アナログ』というタイトルに合った温かみがあるような２人の関係性を静かに熱く描いている。その心象風景に寄り添うように、andropの内澤崇仁さんが音楽を手掛けているのも好印象だ。丁寧な大人の恋愛映画を味わってほしい。

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