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最悪の間違いをきっかけに向き合う指揮者の親子を描く『ふたりのマエストロ』がいよいよ劇場公開!

2023年8月14日

©2022 VENDOME FILMS – ORANGE STUDIO – APOLLO FILMS

 

ベテラン指揮者と、指揮者としての才能を見せる息子が、最悪な間違いをきっかけに、互いの心に向き合う様を描く『ふたりのマエストロ』が8月18日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ふたりのマエストロ』は、指揮者の父子が最悪の依頼間違いをきっかけに互いの心と向きあう姿をつづったフランス製ヒューマンドラマ。パリの華やかなクラシック界でそれぞれ指揮者として活躍する父フランソワと息子ドニ。ある日フランソワのもとに、世界最高峰のミラノ・スカラ座の音楽監督への就任を依頼する電話が掛かってくる。ドニはライバルでもある父の成功を素直に喜べずにいたが、翌日、今度はドニがスカラ座総裁から呼び出しを受ける。実は就任を依頼されたのはドニで、父フランソワへの連絡は誤りだったのだ。父に真実を伝えなければならず葛藤するドニだったが…

 

 

本作は、カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞し、アカデミー外国語映画賞にもノミネートされたイスラエル映画『フットノート』の設定を変えてリメイク。『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』のイバン・アタルが息子ドニ、『巴里の恋愛協奏曲』のピエール・アルディティが父フランソワを演じ、『読書する女』のミュウ=ミュウが共演。俳優としても活動するブリュノ・シッシュが監督を務めた。

 

©2022 VENDOME FILMS – ORANGE STUDIO – APOLLO FILMS

 

映画『ふたりのマエストロ』は、8月18日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や難波のなんばパークスシネマ、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。

今注目の指揮者がミラノ・スカラ座の音楽監督へ大抜擢!のはずが、先方の手違いにより、ベテランの名指揮者である父親に誤って依頼されてしまう、という事態が起こってしまう。誤りではあるが、そんなことはいざ知らず、浮足立って何の疑いもなく準備している父に理解してもらう役回りとなったのは、本来の依頼先である息子と、父親のパートナーのみ。誤りである、という事実を簡単には受け入れられないだろう。この親子には、避けることが出来ない不協和音が流れており、父親にとっては、世界が自身ではなく息子を選んだことを許容することは容易いことではない。世界から見捨てられた、と認識してしまう境地に至っただろうか。それでも生きていかなければならない。最終的にクライマックスシーンのようなことが本当に描かれることに驚かされてしまう。これぞ、新たな時代の始まり、と表現してもいいだろうか。元となった作品『フットノート』から職業を変えて、お見事!なリメイク作品である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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