シングルマザーに惹かれた内気な青年の初恋を描いたラブコメディ『ママボーイ』がいよいよ劇場公開!
©2022 Filmagic Pictures Co.
過保護な母と暮らす内気な青年が、ホテルの副支配人の女性に惹かれていく『ママボーイ』が7月7日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ママボーイ』…
熱帯魚店で働く29歳の内気な青年シャオホンは、過保護な母メイリンと2人で暮らしている。ある日、母に紹介された女性とのデートに失敗した彼は、従兄に連れられて売春宿を訪れる。そこで副支配人の女性ララと出会ったシャオホンは、大人の魅力を持つ彼女に恋心を抱く。ララはシャオホンと同年代の反抗的な息子ウェイジェとの関係に悩んでおり、優しくピュアなシャオホンに次第にひかれていく。しかし、メイリンとウェイジェに2人の関係を知られてしまい…
本作では、『台北の朝、僕は恋をする』で国際的に注目を集めた台湾のアービン・チェン監督が、『あの頃、君を追いかけた』のクー・チェンドンと『弱くて強い女たち』のビビアン・スーが共演。ウェイジェ役を『運命のマッチアップ』のファン・シャオシュンが演じた。
今回、クー・チェンドン、ビビアン・スー、ファン・シャオシュンによる本作へのコメントが届いている。
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クー・チェンドンからは「こんにちは、クー・チェンドンです!この度、『ママボーイ』が日本で公開されることになり、とても嬉しく思っています!この映画で、私は母子家庭で育った29 歳のシャオホンという役を演じています。幼い頃に父親を亡くしてから、母親が1人で全ての面倒を見てきました。30 歳近くまで恋愛経験もなく、人付き合いが苦手で、新しい友人との出会いもなかなかない。そんな彼が、従兄に連れられて行ったホテルで、優しく面倒見の良いララと出会ったことで新たな人生を歩み始め、勇気を出して初めての恋に奮闘するのです。初めて台本を見たとき、ストーリーがとても面白く、シャオホンのようにどこか自分と似ていて、どこか違うキャラクターの解釈に挑戦したいと思いました。この映画で初恋のときめきをもう一度思い出していただき、皆さんにとって1番の幸せが見つかれば嬉しいです!遅くても、早くても、あなたにぴったりの人に出会うことが大切です!」と本作への愛情がたっぷりのコメント。
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ビビアン・スーからは「『ママボーイ』で私の演じるララはホテルの副支配人で、ロマンチックな想像力に溢れ、人とすぐに打ち解けることができる、面白くて魅力的な女性です。若くして結婚・離婚し、シングルマザーとなった彼女は、仕事を続けてお金を稼ぐために、息子を祖母に預けます。母親として、息子との関係に向き合う勇気はなく、その繋がりは希薄になっていきますが、ふらふらと浮き草のように生きてきたララは素朴でまっすぐなシャオホンと出会うことで、自分と向き合う勇気を得るように思えます。そして次第に、孤独な2人は互いを想い合うようになるのです。ララは私とは全く違うので、とても面白いです!明るく、元気いっぱいにみえる人でも、心にネガティブな感情を隠していることがあります。心に寂しさを抱えている人が、この映画を観て自分なりの幸せを見つけ、周囲の人を愛せるようになったらいいなと思います。皆さんが幸せでありますように。」と演じたララについて紹介。
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ファン・シャオシュンからは「ぜひ劇場で映画『ママボーイ』をお楽しみください。初めて恋をしたときのことを忘れてしまっているかもしれませんが、映画が醸し出す雰囲気、音楽と共に、皆さんの初恋のロマンスや心に響くものが見つかるはずです」と本作が初恋を思い出すきっかけになるようにコメントが届けられた。
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映画『ママボーイ』は、7月7日(金)より全国の劇場で公開。関西では、7月7日(金)より大阪・心斎橋のシネマート心斎橋や京都・九条の京都みなみ会館、7月8日(土)より神戸・新開地のCinema KOBEで公開。
映画初出演作『あの頃、君を追いかけた』でブレイクし、二枚目や三枚目のキャラで人気のクー・チェンドンが、こんなにも内気で純粋な主人公の青年シャオホンを演じている姿は何とも可愛らしい。周囲からはイケメンだと云われるのに自分の魅力に気づけず、母親以外の女性とどのように接したらいいか分からないまま30歳を迎えようとするシャオホン。そんな彼が接したのは優しくエスコートしてくれるような気分にさせてくれる大人の女性。ウブな男性がそんな女性に出会ってしまったら自然と惹かれてしまうだろう。だからといって、そんな大人な女性のララはシングルマザーであり、シャオホンはあくまで客の一人でしかない。お互いに惹かれ合ったとしても、一線を超えることは決してないのだ。2人の関係が歯がゆく切なく思えてしまう。だが、それぞれの家族にとっては疎ましい存在でしかない。2人や家族の思いがかけ違いを起こし、元に戻せなくなっていまう。最終的に2人が下した決断について考えてみると、本作は誰しもが経験する出来事を実に豊かな人間愛を以て描かれていることに気づかされた。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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