Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

  • facebook

観たことない岡田准一さんと綾野剛さんが観れる”おもろい”映画が出来た…『最後まで行く』岡田准一さんと綾野剛さんと藤井道人監督を迎え、大阪まで行くイベント開催!

2023年5月10日

危篤の母のもとへ向かう道中で、男性を車ではねてしまった刑事が、証拠隠滅を試みるも監察官に追い詰められていく96時間を描く『最後まで行く』が5月19日(金)より全国の劇場で公開。5月10日(水)には、大阪の道頓堀川とんぼりリバーウォークに岡田准一さんと綾野剛さんと藤井道人監督を迎え、映画『最後まで行く』大阪まで行くイベントが開催された。

 

映画『最後まで行く』は、岡田准一さんの主演で、ひとつの事故を発端に追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンス。中国やフランスなど各国でもリメイクされた2014年の韓国映画を『新聞記者』『余命10年』の藤井道人監督がメガホンをとり日本でリメイクした。ある年の瀬の夜、刑事の工藤は危篤の母のもとに向かうため雨の中で車を飛ばしていたが、妻からの着信で母の最期に間に合わなかったことを知る。そしてその時、車の前に現れたひとりの男をはねてしまう。工藤は男の遺体を車のトランクに入れ、その場を立ち去る。そして、男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みる。しかし、その時、スマホに「お前は人を殺した。知っているぞ」というメッセージが入る。送り主は県警本部の監察官である矢崎で、工藤は矢崎から追われる身になってしまう。主人公の工藤を岡田さんが演じ、工藤を追い詰めるエリート監察官の矢崎役で綾野剛さんが共演。そのほか広末涼子さん、磯村勇斗さん、杉本哲太さん、柄本明さんら豪華キャストが共演する。

 

今回、道頓堀川とんぼりリバーウォークには4000人が集まった。『最後まで行く』特設の船に乗って岡田准一さんと綾野剛さんと藤井道人監督が登場。岡田さんは「どうも!ひらパー兄さんです!おま!おま!」とひらパー兄さんとして御挨拶し「大阪を代表して東京で仕事をしておりますが、そんなひらパー兄さんの自信作。今回、本当におもしろい映画が出来たと思っています。藤井監督の下、綾野剛さんと一緒に皆さんに楽しんでもらえる映画が完成致しました。それを発表できるのをとても嬉しく思っております」とメッセージ。綾野さんは「准一さんと監督と大阪の舞台に立てて興奮しています」と嬉しさを伝えていく。藤井監督は「大好きなアニキの2人と最高の映画を作りました。自分でこんなおもしろい映画を作れるのか、と思えるぐらい良い映画を作れたと思うので楽しみにしていて下さい」と期待を集めていた。大阪が地元の岡田さんは「大阪の皆さんが話題の中心となって、この映画の良さを拡げてもらいたい」と望んでいる。綾野さんは「とにかくあったかくて、愛情を凄く感じています。大阪のパワーから初日を迎えられるのが最高だな」とコメント。藤井監督は「岡田准一さんを生んだ街なので、間違いない」と確信。

 

 

今回、”ひらパー”のCMに綾野さんも出演しており、岡田さんは「実は現場でお話ししており、『出たいです』と言ってくれて、実現したんです」と明かす。綾野さんは「ひらパー兄さんのコラボポスターは業界の中でも毎回話題になっている」と告白。「准一さん、誰かと共演したい、とかないんですか」「出てくれない可能性もあるからさぁ」「やりましょうよ、今回」「本当に!?」というやり取りがあり、今回のコラボCMやポスターが実現。岡田さんは「誰も信じなかったですよ、ひらパーは」と打ち明け「綾野君が出てくれる、って言っているよ」「うっそー!嘘でしょ」「本当に本人が出たい、って言っているから、バカのふりして聞いてみた方が良いですよ」といったやり取りがあり、実は本当に繋いでもらい、即日OKが出たようだ。「いつも監督に怒られるんじゃないか」とヒヤヒヤしながらも「今回は監督もノリノリで、許して頂いた」と喜んでいる。今回は「背後まで行く」というコピーが掲げられているが、実は「サイドまで刈る」というコピーと競ったようだ。なお、藤井監督は撮影中からコラボレーションポスターを楽しみにしており「今回は、どんなバージョンのひらパーとのコラボが出来るのかな。そしたら剛さんも出てくれた。大好きなものになりました」と気に入っている。なお、ひらパー兄さんをやるために映画に出ているのではないか、という疑惑もあるが、岡田さんは「そういうとこも否めないですね」と苦笑しながらも「地元から元気になってほしい、とひらパーから頂いたのが10年以上前。だんだん大阪ではひらパー兄さんの方が有名になって来ている。ひらパー兄さんが映画に出てる、ということになっている。それを誇りに頑張っています」と胸を張っていた。綾野さんはポスターを見て感激しており「少しでもひらパーファミリーの中に入れた。兄さんと一緒に写真が撮れるのは無茶苦茶嬉しかったですね」と喜びを表している。なお、このポスターの為に撮影をしており、岡田さんにやる気に満ちたメールを送っていた。

 

 

藤井監督について、岡田さんは「映画界では、こんなに役者さんに愛されている監督はいない」と断言し「映画界の希望、と云われている監督。普通に並んだら5年待ち、と云われている監督。スタッフも全員優秀。実写の日本映画を作る監督のクオリティは希望とされている」と讃えていく。また、綾野さんとは13年ぶりの共演となり「ここで一緒にやるんだ」と特別な縁を感じている。綾野さんは共演の日々を振り返り「毎日幸せでしたね。目の前で准一さんのお芝居は勿論ですが、アクションや現場の在り方、全てが学びとなり、ずっと感激していた。役を通してリスペクトしている気持ちが漏れてしまわないようにするのが一番大変だった」とはにかみながら「撮影はワンチームでやっていますから、様々なディスカッションをしながら作る過程もどんな時も、今日も一日も楽しかったな」という思いで溢れていた。なお、藤井監督の作品には4度出演しており、今作では「凄いスピード感の台本だな。これを准一さんと一緒に成し遂げなければいけない、という途轍もない難題を御用意頂いた。信頼していますが、常に限りなくゼロに近い状態から積み上げていきます。准一さんという人間力の塊のような方が来て下ったことによって、この組が更に大きくなる」と確信していく。

 

 

撮影していく中で、藤井監督は岡田さんについて「限りなく完璧に近い。スタッフや映画に向き合う気持ち、心構え、礼節の全てが自然とスタッフの士気を挙げる。現場ではアニキみたいなこともやってくれます。アクションシーンがあると、フロアディレクターをやってくれる。楽しい時間いただきました」と尊敬している。綾野さんについては「『ヤクザと家族 The Family』からアニキのように一緒に映画を作らせてもらっている」と信頼しており、今回は「最高に狂った綾野剛さんを撮りたいんです」とお願いし「思い切り狂ってくれた。毎日モニターの前でニヤニヤしながら、狂った剛さんを見ていました」と大満足。また、今作ではコミカルな一面もあるキャラクターを岡田さんが演じているが「キュートな、そして愚かな、常に戸惑っている岡田さんを撮りたい」という望みもあった。『木更津キャッツアイ』や「学校へ行こう!」をリアルタイムで見ており「あの時のキュートな岡田さんも、自分だったら撮れるんじゃないか」という思いで岡田さんと対峙している。岡田さんとしては「笑いが一番難しい。若い頃はコメディが多かった。笑いの要素を作っていかないといけない」と振り返り「笑いはひっくり返ったら狂気になる。笑いは紙一重なところがある。関西人のツボをついている映画」と提示。アクションシーンについては全体的にアクション監督と藤井監督と相談しながら作っており「強い役柄ではなかった。特別に強い人ではなく、普通の警察官として、超人的ではなく生身の在り方」と考えていた。綾野さんとしては「胸を借りる思いで安心してやっていました。人間力や眩しさのようなものはずっと変わっていない。技術やアクションといった様々なことに対する学びや真摯に向き合っている姿勢が大好きです」と信頼している。綾野さんと久しぶりに共演した岡田さんは「芝居に本気で向き合うこと大変だが、嘘をつかない。妥協せず全力で真摯に向き合っている時に苦しみながら現場に立っている。揺るがない背中を感じる。13年経っても素晴らしい役者さんとして一緒にものを作り合える喜びを感じた。一人の役者さんとして眩しかったですね」と讃えた。本作の見所について、藤井監督は「観たことのない岡田准一さんと綾野剛さんが観れる映画であることには間違いない」と挙げ「笑って楽しめて、映画館で観ると、更にその魅力が倍増する映画を作れたな」と自信がある。

 

最後に、岡田さんは「藤井監督の下、おもしろい映画が完成したと思っています。良い時間を過ごせたな、と思えるものづくりを僕らは目指して映画を作っています。その中でも胸を張って、おもろいで、と言える作品が出来たと思っております。良い時間を過ごせる映画に仕上がっていると思います。劇場で観てもらえたら嬉しいです」と思いを込め、イベントは締め括られた。

 

映画『最後まで行く』は、5月19日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OSや神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

Popular Posts