1982年からの約40年間、激動の時代に翻弄されながらも出会いと別れを繰り返す男女の日々が描かれる『離ればなれになっても』がいよいよ劇場公開!
(C)2020 Lotus Production s.r.l. – 3 Marys Entertainment
宝石を意味する名を持つ美しい少女と初恋相手の少年が、時代の荒波に翻弄され出会いと別れを繰り返す40年の歳月を描く『離ればなれになっても』が12月30日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『離ればなれになっても』は、1982年から2022年を舞台に、時代の波に翻弄されながら出会いと別れを繰り返す男女の愛の行方を、「幸せのちから」のガブリエレ・ムッチーノ監督が描いたイタリア映画。1982年、ローマで暮らす16歳の少女ジェンマは同級生の少年パオロと恋に落ち、彼の親友ジュリオやリッカルドとともに青春を謳歌していた。しかしジェンマは母を亡くし、ナポリで暮らす伯母のもとへ引き取られることに。1989年、それぞれ教師、俳優、弁護士として社会に出た3人の男たちはジェンマと再会するが、彼女はまるで別人のように変わってしまっていた。
本作では、『シチリアーノ 裏切りの美学』のピエルフランチェスコ・ファビーノ、『盗まれたカラヴァッジョ』のミカエラ・ラマゾッティが出演。『ライフ・イズ・ビューティフル』のニコラ・ピオバーニが音楽を手がけた。
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映画『離ればなれになっても』は、12月30日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸や兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OS等で公開。
1982年から2022年のイタリアが舞台の本作。1982年に生まれ今年40歳を迎えた小生にとっては興味津々になって観られた。1982年のイタリアで暴動が起きていたことに驚きながらも、そこで偶然にも縁が出来ていくのが、おもしろい。後にそれぞれが違う人生の道を歩んでいくが、ちょっとした縁で再会していく。カギとなるのは、ジェンマという女性。ジェンマ(gemma)とは、イタリア語で、”宝石”や”逸品”、そして”大切な人”という意味を持つ。誰しもが憧れの存在として秘めた思いを抱きながら、皆のものには決してなれない。ジェンマ自身も周りの環境に影響を受けたり巻き込まれたりしながらも、本心では一途に男性を愛していく。40年間の移ろいゆく時代の中で翻弄されながらも、3人の男性と1人の女性の気持ちが混ざり合っていく中で、何が大切か気づき成長していく姿を見届けていたくなる素敵なイタリア映画である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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