音楽の才能がありながら人前では歌えない青年が、借金まみれの音楽プロデューサーとライブツアーで韓国各地を巡る『ぼくの歌が聴こえたら』がいよいよ劇場公開!
(C)2021 STUDIO TAKE ALL RIGHTS RESERVED.
借金を抱えた音楽プロデューサーと、人前で歌うことにトラウマを持つ青年がライブツアーの成功を目指し奮闘する姿を描く『ぼくの歌が聴こえたら』が6月10日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ぼくの歌が聴こえたら』は、韓国の人気ダンスボーカルグループ「EXO」のチャンヨルが映画初主演を果たし、音楽だけが共通点の2人の男が、それぞれの人生を変えるために旅する姿を描いた音楽ロードムービー。新人発掘の才能はあるが運に見放され、借金まみれとなってしまった音楽プロデューサーのミンスは、ある日、ギター片手に歌う青年チフンと出会う。その歌声に感動したミンスは、躊躇するチフンを半ば強引にスカウトし、10回のライブ出演を契約させてしまう。しかしチフンは、天才的な歌の才能があるものの、少年時代のある出来事がトラウマになり、人前では歌えないという。ミンスはそんなチフンのために、冷蔵庫用の大きな段ボール箱を用意する。その箱の中でなら歌うことができるチフンを連れて、ミンスはライブツアーに出発するが…
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映画『ぼくの歌が聴こえたら』は、6月10日(金)より全国の劇場で公開。関西では、6月10日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や心斎橋のシネマート心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都、6月17日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。
音楽の才能がありながら、人前で歌えないミュージシャン志望の青年が韓国各地でのライブによって成長していく音楽ロードムービー。冷蔵庫用の大きな段ボール箱の中ではどうにか歌え、才能を発揮していく。それだけのパフォーマンスが出来る大きさのある箱なのか!?と驚いてしまうが、こんな発想はおもしろい。楽しむことが出来る音が聴こえてくる大きな箱だと観客が思えば、巨大なジュークボックスのようで許容範囲なのかも。”中の人”が存在していると思えば、現代ならOKな時代かな。この主人公にとっては、目の前で観ている人が存在していること意識しなければ、抜群の最高を発揮できると解釈できるだろうか。この考え方を逆手にとって、とあるシンガーと出会わせる展開は興味深かった。トラウマを打破していく姿に是非とも注目してほしい。
また、本作で披露されていく楽曲のラインナップは抜群の一言!主人公の青年チフンを演じたEXOのチャンヨルが持つ低音ヴォイスを活かしたビリー・アイリッシュ。ルイ・アームストロングやチャット・ベイカーによるJAZZの名曲も披露されていく。また、ファレル・ウィリアムスやコールドプレイによる近年のヒット曲も演奏されるので、様々な洋楽ファンも楽しめる作品に仕上がっている。箱の中でしか歌えなくとも、想像次第で無限大のパフォーマンスを繰り広げられ、魅力的な映像を見せつけてくれた。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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