強盗犯2人組の救急車での逃走を描くノンストップアクション『アンビュランス』がいよいよ劇場公開!
(C)2022 Universal Studios. All Rights Reserved.
銀行強盗が逃走のために、瀕死の警官を搬送中の救急車に乗り込み、ノンストップアクションを繰り広げる様を描く『アンビュランス』が3月25日(金)より全国の劇場で公開された。
映画『アンビュランス』は、強盗を働いた元軍人の主人公が、瀕死の警官を乗せた救急車で逃走劇を繰り広げる姿を描いたノンストップアクション。アフガニスタンからの帰還兵ウィルは、出産直後の妻が病に侵され、その治療には莫大な費用がかかるが保険金も降りず、役所に問い合わせてもたらい回しにされるだけだった。なんとかして妻の治療費を工面しようと、血のつながらない兄のダニーに助けを求めるウィル。犯罪に手を染めるダニーが提案したのは、3200万円ドル(約36億円)もの大金を強奪する銀行強盗だった。計画通りならば、誰も傷つけることなく大金だけを手にするはずだったが、狂いが生じて2人は警察に追われる事態に。やむを得ず逃走用に救急車に乗り込んだ2人だったが、その救急車はウィルに撃たれて瀕死となった警官を乗せていた。乗り合わせた救命士キャムも巻き込み、ダニーとウィルはロサンゼルス中を猛スピードで爆走することになる。
本作は、『トランスフォーマー』シリーズのマイケル・ベイ監督が、デンマーク映画『25ミニッツ』を基にリメイクした。ジェイク・ギレンホールを主演に迎え、ダニー役を演じ、ウィル役を『マトリックス レザレクションズ』のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、キャム役を『パーフェクト・ケア』のエイザ・ゴンザレスがそれぞれ演じる。
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映画『アンビュランス』は、3月25日(金)より全国の劇場で公開中。
凄まじいノンストップ・アクションと共に怒号が飛び交う演技の応酬…ハリウッドの”破壊王”と呼ばれるマイケル・ベイ監督による5年ぶりの劇場用新作は臨場感を体感させるがごとく。劇場の座席という特等席で存分に楽しめる一作として仕上げている。都市部のメインストリートから細かい路地、高速道路から河川、平原や高架下、ロケーションを目まぐるしく変えながら、救急車はロサンゼルスの中を猛スピードで爆走していく。レコーダー一体型ビデオカメラであるカムコーダを用いており、空爆含め多彩なアクションを存分に表現している。本物の迫力を追い求めるがごとく、カメラは追いかけており、巨大なスクリーンで観れば観るほど酔ってしまう程だ。なお、強盗犯のダニーとウィルは血のつながらない強大であり、白人と黒人にしているのは興味深い。人種を超え、血の繋がりを超えた兄弟の強い絆を描いており、その由縁が如くのクライマックスには切なささえ感じた。そして、立場が違えど、目の前で瀕死常態である者の命を助けようとしている姿を尊く描いていることに、アクションだけではない本作の良さをしっかりと伝えたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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