学生時代から10年、現実に抗いながら生きる二人の3650日の愛の記録を描く『あなたがここにいてほしい』が第１７回大阪アジアン映画祭の特別招待作品として日本初上映！
学生時代から１０年、現実に抗いながら生きる二人の３６５０日の愛の記録を壮大なストーリーと映像美で描き出す『あなたがここにいてほしい』が第１７回大阪アジアン映画祭の特別招待作品として日本初上映された。
映画『あなたがここにいてほしい』…
ルー・チンヤンは校内でリン・イーヤオにひと目惚れをし、何とかラブレターを渡すが、それを先生に見つかってしまう。頭を丸めて校内放送で謝罪すれば見逃してやるという学校に対し、チンヤンはその場を利用してイーヤオに愛を告白し退学となる。チンヤンはいつかイーヤオと一緒に住むマンションを購入することを夢見ながら生活を送るが、忍び寄る現実にあらがえずに次第に空回りするようになる。
本作は、２０２１年に中国の“恋人の日”に公開され、大ヒットした作品。「流転の地球」（Netflix）のチュー･チューシアオ、映画初出演のチャン・ジンイーが、人気小説を原作とする美しく悲しい１０年間の物語を演じた。
映画『あなたがここにいてほしい』は、２０２２年夏休みに劇場公開予定。
ラブレターが先生に見つかり、坊主頭になって謝罪する場で愛の告白をして退学…香港や台湾の青春映画のクライマックスにありがちなシーンが冒頭で起こってしまう本作。学生時代の恋はあくまで端を発するものでしかなく、その後の１０年という長い年月を辿っていく本作。ルー・チンヤンは、リン・イーヤオとの約束を果たす、という大義名分の下で、過酷な仕事を選んでいくことになる。追い打ちをかけるように現実の壁が立ちふさがり、空回りしてしまうことは如何ともしがたく、切なくなってしまう。されど、クライマックスの出来事は、現実的には起こり得ないと察してしまうが、胸にグッとクるものがあった。なお、英題の「Love Will Tear Us Apart」は、英国のポストパンクバンドであるJoy Divisionの名曲のことを指しているようにしか思えないが、楽曲リリース後に起きた出来事について考えると、本作はこのようにしか描けなかったのではないか、考察する次第である。
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