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タイムスリップして若き日の母に親孝行するために奮闘する姿を描く『こんにちは、私のお母さん』がいよいよ劇場公開!

2022年1月4日

(C)2021 BEIJING JINGXI CULTURE & TOURISM CO., LTD. All rights reserved.

 

ひょんなことから1981年にタイムスリップしてしまった女性が、元の世界で苦労をかけてきた母を幸せにしようと奮闘する姿を描く『こんにちは、私のお母さん』が1月7日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『こんにちは、私のお母さん』は、中国の人気喜劇女優ジア・リンが初監督・脚本・主演を務め、亡き母との実話を織り交ぜながら描いたタイムスリップ・コメディ。元気と明るさだけが取り柄で、何をやっても上手くいかず母に苦労ばかりかけてきた娘。ある日、母と一緒に交通事故に巻き込まれたことをきっかけに、20年前の1981年にタイムスリップしてしまう。そこで若き日の母と出会った彼女は、母の幸せのため、お金持ちの男性と結婚させようと奮闘する。しかしそれは、自分がこの世に産まれてこないことを意味していた。ジア・リンが撮影時39歳にして主人公の高校生を演じた。

 

(C)2021 BEIJING JINGXI CULTURE & TOURISM CO., LTD. All rights reserved.

 

 

映画『こんにちは、私のお母さん』は、1月7日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OS、1月14日(金)より京都・烏丸の京都シネマなどで公開。

中国の人気コメディアンであるジア・リンの20歳の時にお母さんを交通事故で亡くした話を基にしたコントから映画化した作品。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の如く、20年前にタイムスリップして、お母さんに迷惑をかけ続けたことを悔いて、お父さんとは別の男性と結婚させようと奮闘する人情コメディ。幼い頃は、何故この人が母親なんだろう、と友人の母親が羨ましく思えたことがあったが、こんな発想になるとは興味深い。自己否定の極論を突き進めば、どんなことが起こるか分からない、と驚いてしまう。お母さんの幸せと自分の幸せ、この2つは天秤にかけられるものではないだろう。されど、一人っ子政策が実施されて以降の中国なら仕方がないのか、と思ってしまうと憤りを感じざるを得ない。

 

なお、タイムスリップしたのは1981年の中国。人々は貧乏な中で工場で働き、明確ではないけど明るい未来に期待している。どことなく、戦後の日本が行動経済成長にのっかろうと精を出している姿と重なって見えた。どこかに出世のチャンスがあるように見えたら頑張るし、良き出逢いがあれば必死になって思いを伝えていく。そんな世界にタイムスリップして未来のお母さんに出会ったら、本当に幸せになってほしい、と願うのは自然な流れ。そんな未来に主人公のジアは生きていたくないのかな。

 

物語は終盤で意外な展開を見せていく。お母さんが秘めていた思いにも気づいてしまう。その時、観客も思わず号泣必至だろう。鑑賞後はお母さんと話したくなってしまう、素敵な作品が届けられた。

 

 

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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