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僕自身を大きく変えてくれた作品!俳優として新たに成長していけたら…『土竜の唄 FINAL』生田斗真さんを迎え舞台挨拶開催!

2021年12月4日

破天荒な潜入捜査官が豪華客船で麻薬密輸阻止の最後の任務に挑む『土竜の唄 FINAL』が全国の劇場で公開中。12月4日(土)には、大阪・難波のTOHOシネマズなんばに生田斗真さんを迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『土竜の唄 FINAL』は、潜入捜査官“モグラ”に任命された男である菊川玲二を主人公にした「土竜の唄」シリーズ完結編。潜入捜査官「モグラ」として、凶悪な犯罪組織である数寄矢会に潜り込んだ菊川玲二が、洋上の豪華客船を舞台に組織トップの轟周宝逮捕に向けて奔走する。モグラとして潜るところまで潜った玲二の最後の任務は、過去最大級の取引となる6000億円の麻薬密輸を阻止すること。そんな玲二の前には、轟周宝の長男で最悪の敵となる轟烈雄が現れる。さらには、謎のフェロモン美女・沙門にハメられた玲二は、恋人である純奈との修羅場を迎えるハメになり…
玲二役の生田さんのほか、堤真一さん、仲里依紗さん、吹越満さん、遠藤憲一さん、皆川猿時さん、岩城滉一さんといったシリーズおなじみのメンバーに加え、1作目に出演の岡村隆史さん、2作目に出演の菜々緒さんも登場。新キャストとして烈雄役の鈴木亮平さん、沙門役の滝沢カレンさんが顔をそろえる。

 

上映後、生田斗真さんが登壇。「多いな、人が…」と驚きながらも「最終到達地点です。FINALになります。たこ焼き食べて気合入れて来ました」と意気揚々と舞台挨拶を繰り広げた。

 

 

2019年に劇団☆新感線による舞台「偽義経冥界歌」の大阪公演をフェスティバルホールで長期間演じており「この辺りは歩き回っていましたね。2年ぶりぐらいですね」と懐かしさがある。「土竜の唄」シリーズでは、1作目では堤真一さんと共に大阪で舞台挨拶を実施しており、2作目では本田翼さんと共に新世界を周るロケを敢行しており「通天閣に登ってビリケンさんと写真を撮って今のその写真は家にあります」と思い出深い。大阪に対して「お客様にあたたかく迎え入れて下さっているな、と感じられるので、勝手に僕は好きな街ではあります」とお気に入りだ。なお、「土竜の唄」の1作目と2作目の間に大阪で様々な抗争があったことが原作には描かれている。また、3作連続で関ジャニ∞が主題歌を担っており「関ジャニ∞のメンバーとは本当に25,6年近くの仲だと思うんですけど、彼らも僕も中学生高校生の時からの仲で、まさか自分が映画の主役をやらせて頂いて、その主題歌を彼らが歌ってくれる未来が待っているなんて全く思っていなかったので、不思議な気持ちでいっぱいです」と感慨深く「エンディングででっかいスクリーンで端から端までこれまでのダイジェストムービーが流れる中、関ジャニ∞の歌が爆音で聴けるのは映画館ならではの体験ですから、たくさんの方にもっと届けたいな」と期待している。

 

撮影では、軽井沢の奥地にあるプールのシーンが特に印象に残っており「寒い場所だったんですよ。夜7時ぐらいから朝4,5時の明るくなるまでずっと撮影していたんですけど」と大変で「夜中12,1時に皆おなか空くので、おにぎりが配られて食べるんですけど。そのおにぎり、外に置いてあったものだから、すんげぇ冷たくなって固くなってて。こんなおにぎり食べたことないよ。キャンっきゃんっのおにぎりが出てきたんですけど、食べきっちゃうんですよね、不思議と。おなか空いているから、この冷たいおにぎりを食べ切らないと朝まで撮影乗り切れないんじゃないかと思って食べた」と明かした。さらに、菜々緒さん演じる胡蜂との戦闘シーン撮影について挙げ「朝から夜まで撮影で、お弁当が昼夜2回出た。昼唐揚げ、夜も唐揚げで、びっくりした覚えがあります。デジャヴかな、みたいな。夜、スタッフからの貼り紙がしてあって、すみません、発注ミスで夜も唐揚げを頼んでしまいました。ごめんなさい、と書いてあって。そういうこともあるか、と思って1日中唐揚げを食べていました」と食べ物に関する思い出は特に印象深い。

 

 

そして、今回は、お客さんが生田さんに直接質問できるティーチイン「質問ばっち来〜い」のコーナーが設けられた。衣装に関して聞かれ「シリーズ通してド派手なスーツを沢山着ていて、パート1から数えたら何着ぐらいあるんだろうな。勿論全部オリジナルで作って頂いたんですけど。パート2で着た赤の上下のスーツは勿論好きなんですけど。今回のやつが一番好きかなぁ」と振り返り、今作の衣装について「虎の刺繍が入った生地でスーツを仕立てて頂いたんですけど、白の上下で全身が虎の刺繍なんですけど。僕も凄く気に入って作って頂いたんですけど、共演の仲里依紗さんもその柄が気に入って、スーツを作ってくれた衣装さんに生地を貰って、自分でオリジナルのバッグ作ってました。それぐらい、こんな生地見たことないよね、という衣装でしたね。今回の衣装が一番イケてるんじゃないかな」と気に入っている。

 

大変だった撮影について聞かれ「アクションシーンはシリーズ通して多くて、いつも生傷が絶えないんですけれど。三池監督のアクションシーンの撮影方法は、他の監督達とは違っていて」と挙げ、通常の場合は「前日など少し前にアクションの殺陣をつけて覚えて体に馴染ませて本番に臨むことがスタンダードなスタイルなんですけど」と踏まえ「三池監督の場合は、本番の直前に作り、僕達が体に馴染むか馴染まないかギリギリの時に本番の声をかけるんですね。そうすると、やっている時に迷いながら目がマジになるんですよ。その目を撮るために三池監督はわざとギリギリに殺陣をつけて予定調和にならないように生っぽいアクション、アクションというより殴り合いの喧嘩のようなものを撮るためにそうしているんですけれど。僕等やる側にしては緊張感のある撮影ですね」と苦労を重ねた。今作では、玲二対構成員50人の戦闘シーンがあり「最後の構成員を蹴って倒すシーンで僕が思い切り倒れているんですね。倒れる予定じゃなかったのに、倒れちゃったというシーンです。そんなことも起きるよね。次の日に起きたら変な傷が出来ていました。そんな大変な撮影を頑張ってきました」と明かす。

 

また、裸になることが多い玲二について聞かれ「裸のシーンが今回は特にシリーズ通して一番多いんじゃないか、というぐらい裸なんですけど。レイジらしい体作りをやっていて。3,4ヶ月ぐらい前から始めて。トレーニングすることも必要なんですけど、食事制限もある程度しないと引き締まっていかないので、ある時から炭水化物を控えて野菜中心タンパク質多め、例えば鶏肉とかを多めに取る生活が続きましたね」と述べたが「でも米って美味いなぁ、米食べてなぁ、という時があるんですけど、そういう時は無理せずに食べるっていう選択をしていましたね。変に我慢してストレス抱えるよりは、米食べてズルしていました」と告白する。

 

さらに、玲二を演じる生田さんが出演している「アリエール」のCMを引用している件について聞かれ「元々、僕が頂いた台本には書いてなかったんです。宮藤官九郎さんが書いた脚本には書いていなくて、三池監督がやりたくて足したシーンなんですよ。アドリブとは云わないけど。これやるのかぁと思って、一応アリエールサイドに確認したら、是非お願いします、と云って頂いたので、思い切りやらさせて頂きましたね」とお客さんを驚かせた。また、吹越満さん、遠藤憲一さん、皆川猿時さんによるジャスティストリオについて「ラップのシーン、皆川さんはグループ魂をやっていらっしゃるので音楽のノリが分かっていらっしゃるんですよ。吹越さんも音楽が好きでいい感じにラップ出来るんだけど、エンケンさんがおミソだったかな。ノレずにいて。普段、なんでも出来て演技が上手で尊敬できる先輩遠藤憲一さんなんですけど、お茶目な部分を垣間見たなと思いました」と明かす。アドリブシーンもあり「僕が手ぬぐいで皆の前で仁王立ちして言っている時にエンケンさんが手ぬぐいをちらつかせて話しているのはエンケンさんのアドリブです。笑い堪えるのが必死でした。ココで笑ったらNGになっちゃってせっかくのエンケンさんのおもしろさを活かすことが出来ないと思って耐えました」と明かした。

 

最後に「シリーズ約8年間かけてFINALまで辿り着きました。パート1の時はまさかパート2が出来るとは思ってもいなかったし。こうしてFINALを迎えるなんて夢にも思っていませんでした。足を運んできてくださった皆様のおかげもあって皆さんに愛して頂いた作品だと思っております。僕自身を大きく変えてくれた作品です」と称え「このFINALをもって菊川玲二とキッチリさよならをして、俳優として、一人の人間として、新たに成長していけたらと思っております。その時には皆さんとこうやって健康で笑顔でお会いできることを楽しみにしております」と伝え、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『土竜の唄 FINAL』は、全国の劇場で公開中。

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映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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