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母を失ったダウン症の娘と父の旅を描く『わたしはダフネ』が関西の劇場でもいよいよ公開!

2021年7月15日

(C) 2019, Vivo film – tutti i diritti riservati

 

最愛の母を亡くしたダウン症の娘とその父親が、旅のなかで悲しみを乗り越えていく様を描き出す『わたしはダフネ』が7月16日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『わたしはダフネ』は、母親を亡くしたダウン症の女性が残された父と2人で旅をし、悲しみを乗り越えて互いに理解を深めていく姿を描いたヒューマンドラマ。明朗快活なダウン症の女性ダフネは、スーパーで働きながら両親と平穏に暮らしていた。しかし、母マリアが亡くなったことで生活が一変。年老いた父ルイジは自分が死んだら娘がひとり残されてしまうという不安にかられ、ふさぎ込んでしまう。そんな父にダフネは、一緒に母の故郷の村を訪ねてみようと提案。その旅は、母であり妻であった愛する人の死を乗り越え、父と娘が互いを理解しあうための、かけがえのない時間になっていく。

 

本作の監督は、2作目となる長編劇映画はフェデリコ・ボンディ。2019年の第69回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で国際批評家連盟賞を受賞。ダフネ役のカロリーナ・ラスパンティは自身もダウン症で、ボンディ監督に見いだされて本作で演技に初挑戦した。

 

(C) 2019, Vivo film – tutti i diritti riservati

 

映画『わたしはダフネ』は、関西では、7月16日(金)より京都・烏丸御池のアップリンク京都、7月23日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、7月30日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

本作は、ダフネの物語であると同時に、ダフネの父ルイジの成長物語でもある。本作の最も特徴的な部分といえば、登場人物の全員が他人への優しさで溢れていること。しかし、周囲の人物たちの優しさは自然発生的なものではなく、ダフネの人徳やコミュニケーション能力の高さによって発生するもの。明るく人当たりのよいダフネの姿が露わになればなるほど、父ルイジの頼りなく物悲しい背中が対照的に映りだす。たとえ他人よりもハンデを抱えていようと、しっかり者で、みんなから愛されるダフネは誰よりも気配りが上手で、他人の心の変化に敏感。親としての使命に1人で悩み、将来の不安を抱え込む父ルイジをダフネの優しさが包み込む時、2人の関係性はより一層輝きを増す。1人の女性と1人の年老いた男性、2人による小さな旅は、決して彼らだけのものではなく、鑑賞している我々にとっても「人間らしさ」が何たるかを教えてくれる旅となる。

fromねむひら

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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