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心の拠り所を失ったダンサーが妖しい魅力で周囲を惑わせていく『エマ、愛の罠』がいよいよ劇場公開!

2020年9月30日

(C) Fabula, Santiago de Chile, 2019

 

奔放な行動で周囲を虜にするダンサーのある秘密に迫っていく『エマ、愛の罠』が、10月2日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『エマ、愛の罠』は、1人の女性の奔放な愛の姿を大胆に描いたドラマ。ダンサーのエマは、ある事件をきっかけに心の拠り所を失ってしまった。 振付師である夫との結婚生活は破綻した彼女は、その妖しい魅力を武器に実直な消防士、さらに彼の妻までをも虜にしてしまう。不可解なまでに奔放なエマの行動。その行動の裏には衝撃的なある秘密が隠されていた。

 

本作は、『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』『NO』などで知られるチリのパブロ・ララインが監督を担い、主人公エマ役を新人のマリアーナ・ディ・ジローラモ、夫のガストン役を『モーターサイクル・ダイアリーズ』『バッド・エデュケーション』『バベル』のガエル・ガルシア・ベルナルがそれぞれ演じる。2019年の第76回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された。

 

(C) Fabula, Santiago de Chile, 2019

 

映画『エマ、愛の罠』は、10月2日(金)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田と京都・烏丸御池のアップリンク京都、10月16日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

予告編を観た段階では、なんだかよく分からない。妖艶な映像が続くミュージカル作品なのか、と錯覚してしまう。そこまでに主人公のエマは魅力を周囲に放っている。本業は、コンテンポラリーダンスカンパニーのリーダー的存在。カンパニーを率いるのはエマの夫。だが、エマはコンテンポラリーダンスではなく、レゲトンダンスが踊りたい。夫に理解されずとも、気の合うメンバーと共にストリートで披露し、圧倒的に格好良い存在である。では、タイトルの如く、エマはどのような愛の罠をかけるのか

 

とある事件によって心の拠り所を失くしてしまったエマ。再び取り戻すために、一見遠回りのようで実は近回りの手段を実践していく。エマは実に頭がキレる存在。自らの魅力を十分に理解しており、相手をどのようにして虜にさせるのか熟知している。その手法はまさにジェンダーレスでボーダーレス。なんでも出来るのか、と圧倒させられてしまう。エマの周囲にいる男性の立場には決してなりたくない。ターゲットにされてしまったら、人生を棒に振ってしまう。不道徳でありながらも魅了されてしまう新しいヒロインの姿に是非惑わされてほしい限りである。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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