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日本で初めての女医、荻野吟子さんの生涯を描いた『一粒の麦 荻野吟子の生涯』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2019年12月5日

(C)現代ぷろだくしょん

 

明治時代に日本初の女性医師として認定された、荻野吟子の波乱に満ちた人生を映画化した伝記ドラマ『一粒の麦 荻野吟子の生涯』が12月6日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『一粒の麦 荻野吟子の生涯』は、明治時代、近代日本で初めて女性で医師として認められた荻野吟子の生涯を描いた伝記ドラマ。嘉永4年(1851年)、武蔵国幡羅郡俵瀬村(現在の埼玉県熊谷市)に生まれ、幼い頃から兄たちよりも聡明で周囲を感嘆させた吟子。しかし、女に学問はいらないと隣村の名主の家に嫁に出され、そこで夫から病気を移されると、今度は子どもの産めない嫁はいらないと実家に帰されてしまう。この無情な現実に泣いた吟子は、自分と同じように涙を飲む女性たちのために医者になることを決意する。まだ女性に医者の認可を与える制度がない時代、吟子は男性社会の中で道なき道を歩んでいく…

 

本作の監督・脚本は『母 小林多喜二の母の物語』『エンジェルがとんだ日』の山田火砂子さん。吟子役で若村麻由美さんが主演し、山本耕史さん、賀来千香子さん、佐野史郎さん、柄本明さんらが共演。

 

(C)現代ぷろだくしょん

 

映画『一粒の麦 荻野吟子の生涯』は、12月6日(金)より大阪・梅田のテアトル梅田で公開。また、2020年1月25日(土)より、京都・烏丸の京都シネマでも公開。

文明開化を迎えた明治時代の日本において、これほどまでに男尊女卑の考え方に縛られていたのか、と冒頭から憤りを感じずにはいられなかった。しかし、勉学に励み女医になりたい吟子さんを応援する人がいたことにせめてもの救いだ。本当に孤軍奮闘する日々だけでは女医が誕生することはなかっただろう。積極的に動き誰かにアクションしていくことがいかに大切か本作は伝えていく。

 

個人的には、吟子さんが自身の意思で13歳下のパートナーを持ったことが気に入った。私自身がそうであるため、偶然であろうとも感心せざるを得ない。本当に良き理解者に出会えたのだなと感じる。行動できる女性は共感できる作品だろうし、性別問わず前例無きことをいかに開拓していくか知りたい方にはとっておきの作品になることを約束したい。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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