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3年2ヶ月に及ぶ北限の死闘、“継続戦争”描いた『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2019年8月1日

(C)Elokuvaosakeyhtioe Suomi 2017

 

第2次大戦下のフィンランドと旧ソ連の間で発生した継続戦争を、最前線に立った兵士の視点で描く『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』が8月2日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』は、これまでにも何度も映画化や映像化がされているフィンランドの古典的名作小説「無名戦士」を映画化し、同国史上最大のヒット作となった戦争映画。第2次世界大戦時、祖国防衛のためソ連軍を相手に戦ったフィンランド兵士たちの姿をリアルに描いた。1939年から1940年にかけて行われたソ連との「冬戦争」で、独立は維持したものの、カレリア地方を含む広大な土地を占領されたフィンランドは、翌1941年、なおも侵略を計画するソ連に対し、ドイツの力を借りて立ち上がる。これにより冬戦争に続く「継続戦争」が始まり、フィランド軍兵士たちは果敢にソ連軍へ立ち向かっていく。年齢や立場、支える家族など、それぞれ異なる背景を抱えた4人の兵士たちを中心に、戦場で壮絶な任務にあたる兵士目線に徹して戦争を描いた…

 

本作はの監督は『4月の涙』のアク・ロウヒミエス。キャストには『4月の涙』のイ―ロ・アホ、『ヘヴィー・トリップ』のヨハンネス・ホロパイネン、アク・ヒルヴィニスミ、『Veljeni vartija』のハンネス・スオミネンが名を連ねた。

 

(C)Elokuvaosakeyhtioe Suomi 2017

 

映画『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』は、8月2日(金)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、8月3日(土)より、京都・烏丸の京都シネマで公開。

「若造ども、ベテランをなめるなよ!」と言わんばかりの、熟練兵ロッカの渋さがたまらない。

 

悲壮な戦場でもどこか余裕のある、飄々とした言動、前の戦争で共に戦った元部下から慕われる様子。彼にとってかけがえのない大事なもの。こんなに魅力的な一人の兵士のキャラクターは、他の映画ではなかなか見られない。

 

物語はあくまでもオフビート。これまでほとんど描かれた事のなかった、フィンランドの「継続戦争」では、英雄が活躍するでもなく、大軍隊の大決戦が繰り広げられるわけでもない。ただ淡々と、名もなき兵士たちがどこの誰かもわからない敵兵たちと殺しあう、まさにアンノウン・ソルジャーたちの戦いは、臨場感と緊迫感にあふれている。

 

ロッカの戦う様はリアルでありながらある種のエンタメ性すらある大活躍の戦いぶりで、観る者を興奮に引き込み、観終わった者にはこの戦争の残したものを考えさせる。見ごたえも十分で、そしていま観る意味のある、見逃して欲しくない名作だ。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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