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ミス日本のありのままを見せたい…『夢こそは、あなたの生きる未来』小野篤史監督を迎え舞台挨拶開催!

2019年2月23日

ミス日本コンテストのファイナリストに選ばれた女性たちが半年間を切磋琢磨しながら“ミス日本“を目指して奮闘する様と、栄冠を手にした後の光と影を見つめる『夢こそは、あなたの生きる未来』が、2月23日(土)より、大阪・心斎橋のシネマート心斎橋で公開。初日には、小野篤史監督を迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『夢こそは、あなたの生きる未来』は、日本で最も歴史のあるミスコンテスト「ミス日本コンテスト」にエントリーした女性たちを追ったドキュメンタリー。1950年にスタートし、これまでもさまざまな女性がその栄誉を手にした「ミス日本コンテスト」。2016年に開催された「第48回ミス日本コンテスト」でファイナリストに選ばれた13人の女性たちが、半年間コンテストに向けて切磋琢磨していった結果、6人のミス日本が選ばれる。受賞者たちが直面するミス日本の重圧、周囲からの好奇の視線。熊本地震被災地でのボランティア活動など、華やかなイメージとは真逆の活動に取り組む彼女たち。そんな中、ある受賞者がミス日本の任期中に留学のためにアメリカへ旅立った。選ばれた者、そして選ばれなかった者、「ミス日本コンテスト」に参加したことで、彼女たちが直面することとなったさまざまな現実が描かれる。

 

上映後、小野篤史監督が登壇。東京での上映時には、ミス日本の方々と登壇することが多く、今回は一人での登壇となったが、真摯に挨拶を行った。

 

作品制作の依頼を受けた際に、小野監督は、どのような作品が出来上がるか全く想像が出来ず、オープニングの魅せ方から十分に考えた上で、本作を構成していく。編集時、既に撮影素材が500時間程度もあり「まとめる作業が一番苦労しました」と漏らす。当初は、グランプリが誰なのかを予想させる内容で編集を行ったが「それは序盤に留め、その後の彼女達を描くことに注力しました」と明かしていく。

 

なお、本作には、ナレーションが挿入されていない。ナレーションを入れてストーリーを展開することも考えたが「私の意図が入り過ぎてしまう」と考慮し「ありのままを見せたい」と考え、構成された。また、今作には「ミス日本」審査員の方々が正反対なことを仰るシーンも含まれているが、自身で決めないと後悔するため真剣な議論が映像して収められている。小野監督は、その姿を傍らから見て「全体的に若い男性が出てこない世界。閉鎖的な空間は高圧的ではないが、尋常ではない空気感がある」と受けとめ、普通の世界ではない雰囲気を伝えられるように心がけた。

 

小野監督は、これまでに『八浪二郎』『ワークさん』と2作の短編映画を制作。今作では、自身の個性を全て出していい作品ではないため「お客さんは様々な視点を以って感想を話す。だからこそ、僕が映画を作った意図が伝わっている」と実感し、真摯な気持ちを以って伝え、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『夢こそは、あなたの生きる未来』は、大阪・心斎橋のシネマート心斎橋で公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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