フィルムの魅力伝える!「フィルム世界旅行 ~フィルムが紡ぐ軌跡~PART3」!京都みなみ会館で1週間限定上映!
9月9日(土)より、京都・東寺の京都みなみ会館で映画館やフィルムの魅力を伝える「フィルム世界旅行 ~フィルムが紡ぐ軌跡~PART3」を開催。台湾の侯孝賢監督による『悲情城市』と中国の賈樟柯監督による『プラットホーム』をフィルム上映する。
「フィルム世界旅行」は、現在のデジタル化の流れの中で、映画とフィルムの関係が大きく変わりつつある今、フィルムで観ることによってこそ輝く作品を上映していく企画。映画の製作・上映の場でフィルムが利用される機会は大幅に減少した。しかし、長年に渡り映画を親しんできた人々にとって映画に纏わる記憶の中で映画館が重要な位置を占めていることは今も変わらない。フィルム特有の色や音の質感は、新しい世代の人々にとっても新鮮な感触を伴って伝わるものであり、本企画を通して多くの人々に映画館やフィルムの魅力を伝えていく。これまでにイタリアのフェデリコ・フェリーニ監督による『道』とハンガリーのラースロー・ラノーディ監督による『だれのものでもないチェレ』、ソ連のアンドレイ・タルコフスキー監督による『ノスタルジア』と同じくソ連のオタール・イオセリアーニの『田園詩』の上映が行われた。今回は、京都みなみ会館でもリバイバル上映されている『牯嶺街少年殺人事件』と『台北ストーリー』に合わせて、関連性が深い2作品として『悲情城市』と『プラットホーム』を上映する。
『悲情城市』は、台湾現代史において最も激動的な1945年の日本敗戦から1949年の国民党政府の樹立までの4年間を、林家の長老・阿祿とその息子たちの姿を通して描いた一大叙事詩。侯孝賢監督は本作でベネチア映画祭金獅子賞を受賞し、その評価を決定づけた傑作。
(C)2000 バンダイビジュアル・オフィス北野
『プラットホーム』は、1980年代半ばの中国山西省にある小さな町で活動する幼なじみの劇団員4人の青春を描く。彼らは地方巡業の旅に出るが、やがて政府の方針の変化による自由化の波が押し寄せ、4人の関係は不安定になっていく。地方劇団の10年間を通して、激動の’80年代中国を描く話題作。本作は2000年のベネチア映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞した。
「フィルム世界旅行 ~フィルムが紡ぐ軌跡~PART3」は、京都・東寺の京都みなみ会館で9月9日(土)から9月15日(金)まで開催。『悲情城市』は9月9日(土)・9月11日(月)・9月13日(水)・9月15日(金)、『プラットホーム』は9月10日(日)・9月12日(火)・9月14日(木)に上映。
- キネ坊主
- 映画ライター
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