奈良市の移動映画館 ならシネマテーク 3月は「なら国際映画祭」特集!
映画館のない奈良市で移動映画館として上映イベントを開催している「ならシネマテーク」。2017年3月は「なら国際映画祭」特集として8作品を上映する。
「ならシネマテーク」は、2013年4月に奈良市でスタートした上映イベント。奈良出身で在住の映画監督である河瀨直美さんが理事長を務める「なら国際映画祭」実行委員会によって開催されている。映画館がなくなってしまった奈良市で、市民に定期的に映画に親しんでもらおうと、「移動型映画館」として毎月1作品を巡業上映してきた。
2017年3月は、3月10日(金)から奈良県立大学にて「なら国際映画祭」特集として8作品を上映する。上映作品は以下の通り。
3月10日(金)10時~
『祈』(映画制作プロジェクト NARAtive2012作品)
3月10日(金)14時~
『溶ける』(なら国際映画祭2016 ”NARAーwave”部門 Golden KOJIKA賞受賞作品)
『川崎競輪』(なら国際映画祭2016・フラハティ賞受賞作品)
3月10日(金)19時~
『チョコレートケーキと法隆寺』(なら国際映画祭2016 ”NARAーwave”部門 観客賞受賞作品)
3月11日(土)14時~
『光男の栗』(映画制作プロジェクト NARAtive2010作品)
3月11日(土)18時~
『ナヒード』(なら国際映画祭2016 ”NARAーwave”部門 Golden SHIKA賞受賞作品)
3月12日(日)11時~
『チェッカーで(毎回)勝つ方法』(なら国際映画祭2016 審査員特別賞受賞作品)
3月12日(日)15時~
『ひと夏のファンタジア』(映画制作プロジェクト NARAtive2014作品)
ならシネマテーク「なら国際映画祭」特集上映会は、3月10日(金)10時~/14時~/19時~、3月11日(土)14時~/18時~、3月12日(日)11時~/15時~(各回入替制)、奈良県立大学・3号館多目的ホールにて行われる。上映1時間前より先着順にて当日券(500円)が販売される。
8作品の中では、昨年に『ひと夏のファンタジア』をシネ・ヌーヴォでの劇場公開時に鑑賞した。
奈良を舞台に全編が2つの異なる物語によって構成される作品。韓国から奈良県五條市にシナリオハンティングにやってきた映画監督テフンが、助手兼通訳のミジョンとともに、観光課の職員タケダの案内で町を訪ね歩き、花火大会の夜に不思議な夢を見る第1部。韓国から奈良にやってきた若い女性ヘジョンと観光案内所で知り合った柿農家の青年ユウスケの淡いラブストーリーを描いた第2部。第1部と第2部、2つの世界を同じ俳優陣が演じている…
全く異なるストーリーであるのに、同じ俳優陣が演じていることで、不思議な感覚を鑑賞側にもたらしてくる。淡々とした作品ではあるが、じんわ~りとココロに残っていく作品である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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