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愛憎入り混じる親子のしがらみを描いた『センチメンタル・バリュー』がいよいよ劇場公開!

2026年2月16日

©2025 MER FILM / EYE EYE PICTURES / LUMEN / MK PRODUCTIONS / ZENTROPA ENTERTAINMENTS5 APS / ZENTROPA SWEDEN AB / KOMPLIZEN FILM / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ARTE FRANCE CINEMA / FILM I VAST / OSLO FILM FUND / MEDIEFONDET ZEFYR / ZDF / ARTE

 

俳優として活躍する女性が、音信不通だった映画監督の父からの出演依頼を拒むが、代役や撮影場所をめぐり心をかき乱される『センチメンタル・バリュー』が2月20日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『センチメンタル・バリュー』は、愛憎入り混じる”親子”という名のしがらみをテーマに撮りあげた家族ドラマ。オスロで俳優として活躍するノーラと、家庭を選び夫や息子と穏やかに暮らす妹アグネス。ある日、幼い頃に家族を捨てて以来、長らく音信不通だった映画監督の父・グスタヴが姿を現し、自身にとって15年振りの新作となる自伝的映画の主演をノーラに打診する。父に対し怒りと失望を抱えるノーラは断固として拒絶し、ほどなくしてアメリカの人気若手俳優レイチェルが主演に決定。やがて、映画の撮影場所がかつて家族で暮らしていた思い出の実家であることを知ったノーラの心に、再び抑えきれない感情が沸きおこる。

 

本作では、『わたしは最悪。』で世界的に注目を集めたスウェーデンのヨアキム・トリアー監督が手掛け、『わたしは最悪。』でも主演を務めたレナーテ・レインスベが主人公ノーラを演じ、名優ステラン・スカルスガルドが映画監督の父グスタヴ役で共演。妹アグネスをインガ・イブスドッテル・リッレオース、アメリカの人気俳優レイチェルをエル・ファニングが演じた。2025年の第78回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞し、第98回アカデミー賞では作品賞をはじめ8部門で計9ノミネートを果たした。助演男優賞ノミネートのスカルスガルドはキャリア初のオスカーノミネートとなり、アカデミー賞史上初めて外国語映画での助演男優賞ノミネートなった。

 

©2025 MER FILM / EYE EYE PICTURES / LUMEN / MK PRODUCTIONS / ZENTROPA ENTERTAINMENTS5 APS / ZENTROPA SWEDEN AB / KOMPLIZEN FILM / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ARTE FRANCE CINEMA / FILM I VAST / OSLO FILM FUND / MEDIEFONDET ZEFYR / ZDF / ARTE

 

映画『センチメンタル・バリュー』は、2月20日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・三条のMOVIX京都や烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。

作品の冒頭では、ボイスオーバーの語り手によるナレーションによって、本作に登場する家族がかつて暮らしていた思い出の家について擬人化して述べられていく。家を擬人化する、という視点は興味深く、次第に家族の関係性が変化していったことを端的に表現していた。では、このナレーションをしているのは誰なのか。ひょっとしたら、家族の中の1人なのかもしれない、とストーリーが進んでいく中で考えるようになってしまうが、本作では最後まで身元が明かされない。ヨアキム・トリアー監督による”オスロ三部作”の中では、『リプライズ』や『わたしは最悪。』の中で、物語に登場しない匿名の人間によるナレーションが挿入されているので、この手法はまさに興味深い。今作では、家族の中に秘められている歪みを表現しており、家族各々にある元に戻すことが出来ないかもしれないココロのヒビを丁寧に描いていく。だが、誰もがこのヒビを修復したい。そこで第三者が加わることで、ヒビを綻びのレベルまでには抑えるようにしたかと感じられた。結局は、家族それぞれが自らの過去と向き合いながら、歩み寄ることが大切であろうか。最終的には希望がある物語だと受けとめられる。近くに居るはずなのに自らの手で遠のくことを選んでしまった家族が再び集まることを、家を擬人化させたことで総合芸術としての映画に昇華させた類稀なる作品である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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