アルフレッド・ヒッチコックの映画術を紐解くドキュメンタリー『ヒッチコックの映画術』がいよいよ劇場公開!
©Hitchcock Ltd 2022
1922年のデビューから100年を迎える、サスペンス映画の神様と知られるアルフレッド・ヒッチコックの作品の魅力に迫るドキュメンタリー『ヒッチコックの映画術』が9月29日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ヒッチコックの映画術』は、「サスペンス映画の神様」と称され映画史に多大な影響を残した巨匠アルフレッド・ヒッチコックの映画づくりの裏側をひも解いたドキュメンタリー。ヒッチコック本人がナビゲートするスタイルで、膨大なフィルモグラフィと過去の発言を再考察し、驚きと遊び心に満ちた映画づくりの秘密を紹介。『白い恐怖』『めまい』『北北西に進路を取れ』『サイコ』といった代表作の名シーンを解説するほか、現在日本では視聴が困難な『快楽の園』『ダウンヒル』など初期作品の本編フッテージも使用しながら、ヒッチコックの演出テクニックを視覚的に解き明かしていく。『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』のマーク・カズンズが監督・脚本を手がけた。
©Hitchcock Ltd 2022
映画『ヒッチコックの映画術』は、9月29日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。
“サスペンス映画の神様”とも称されるアルフレッド・ヒッチコック。1899年生まれの監督「本人」が自身が手掛けた作品の裏側を語るスタイルである本作。ん?どういうことなのか!?そういうことである。或る意味異色のドキュメンタリー作品として、ヒッチコック映画がどのような意図を以て作られているのか紐解いており、興味深い作品だ。6年の歳月をかけて約1,000本の映画を考察しながら映画史を紐解い『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』のマーク・カズンズ監督ならではの作品、といえようか。この作品の構図には納得してしまう。痛快無比なヒッチコック作品について6章に分けて解説しており、映画の読み解き方を認識し、実はこんなに凝っているからこそ、映画はフィクションとして嘘をつき、エンターテインメントに昇華している、と理解できる。デジタル技術が浸透している現代の映画に向けて、アナログな技術でここまでエンターテインメントを実現できることを改めて示してくれる作品であった。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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