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人生の主役になることを諦め、自らを“背景”と同化させて生きてきた大学生の恋を描く『モブ子の恋』がいよいよ劇場公開!

2026年6月2日

©映画「モブ子の恋」製作委員会

 

積極的な行動が苦手で、片隅で生きてきた女性が、初めての恋の芽生えをきっかけに、相手との距離を縮めようと努力する姿を描く『モブ子の恋』が6月5日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『モブ子の恋』は、社会の片隅でひっそりと生きてきた“脇役”たちの初恋をつづったラブストーリー。人見知りで控えめな性格の女子大学生である田中信子は、“群衆・脇役・主要ではない登場人物”を意味する「モブ」という定義に自分を重ね合わせ、誰か別の主人公たちが輝く世界を遠くから眺めて生きてきた。そんな彼女の視線の先に現れたのは、同じスーパーマーケットでアルバイトする青年の入江博基。入江の自然な心くばりに触れた信子は、次第に彼に惹かれていく。入江との出会いをきっかけに、自らを縛っていた殻を破ろうともがきはじめた信子は、時に厳しい現実を突きつけられながらも、バイト先の仲間達に支えられて奮闘する。一方の入江もまた、信子の静かな優しさに気づき、その存在をまっすぐに見つめていた。ささやかな日常の積み重ねは、やがて2人に一歩を踏み出す強さを与えていく。

 

本作は、漫画家の田村茜さんによるコミックを、テレビドラマ「silent」の風間太樹監督が実写映画化。モブ子こと田中信子を『交換ウソ日記』の桜田ひよりさん、彼女が初めて恋心を寄せる入江博基を『ゆきてかへらぬ』の木戸大聖さんが演じ、信子のバイト先の後輩である安部役で早瀬憩さん、先輩の篠崎役で唐田えりかさん、同じくバイト仲間で入江の友人でもある金子役で草川拓弥さん、新人アルバイトの大野役で荒木飛羽さん、店長の折原役で古舘寛治さんが共演している。

 

©映画「モブ子の恋」製作委員会

 

映画『モブ子の恋』は、5月29日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、兵庫・神戸のOSシネマズ神戸ハーバーランドシネ・リーブル神戸等で公開。

『モブ子の恋』、というタイトルを見聞きした時、最初は、所謂ラブコメやギャグ映画の類かと思ってしまった。だが、実際に鑑賞してみると、”優しい”人達に見守られながら、変化していく女子大学生の成長譚であった。このタイトルにある通り、女子大学生の恋を描いているが、それは、あくまで本作における1つの要素であり、1人の女子大学生が大学に通い、アルバイトを通して1つの小さな社会にふれながら、いずれやってくる社会人の人生に向けて、どのように変化しながら成長していくか、のプロセスを優しく描いている。そもそも、モブとは、漫画、アニメ、ゲームなどで、名前や個別の設定がない”その他大勢の群衆”や”通行人”を指す言葉だ。大きな社会の中では、誰もがモブである。だが、モブと云われる人達の1人1人に人生があるのだ。誰もが、物語の主人公としてアクティブに動くことが出来るわけではない。積極的に動くことができずに社会の片隅で生きている人がほとんどだろうか。そんな人生を歩んできても、いつかは大なり小なりの社会との接点を持たなければならない。その入口の1つがアルバイトと云えるだろうか。本作で描かれるアルバイトの仲間達は、起用であったり不器用な一面があったりしながらも、主人公に優しく接していた。そんな環境があったからこそ、自らが秘めていた才能を徐々に開花させていく。そして、大きな社会に踏み出さなければならない中で、大きな壁へとぶつかっていくのだ。そこでは、モブのままではいられない。彼女は、どのようにして社会に踏み出していくのか。そんな姿を繊細に描いている本作を真摯に受けとめたい限りだ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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