絶対に恋愛したくない高校生に、人間の恋愛エネルギーを糧にする魔法使いが現れ、“ロマンティックトラップ”を仕掛ける『ロマンティック・キラー』がいよいよ劇場公開!
©2025「ロマンティック・キラー」製作委員会 ©百世渡/集英社
恋愛に興味のない女子高校生に、恋愛エネルギーを糧に生きる魔法生物が罠を仕かける『ロマンティック・キラー』が12月12日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ロマンティック・キラー』…
恋愛にまったく興味のない女子高生の星野杏子の前に、魔法使いのリリが現れる。リリの住む魔法界は人間が恋をした時に生まれる「恋愛エネルギー」を糧としているが、杏子が恋をしないため魔法界は大変なことになっているという。リリは杏子に1ヶ月以内に恋をしてもらうと宣言し、杏子の大好きなゲーム・チョコ・猫を魔法で取り上げてしまう。その日からリリの魔法により、かっこいい男子たちが次元を超えて杏子の周囲に押し寄せるようになる。やがて杏子は、クールな転校生の香月司、野球部エースの幼なじみである速水純太、某国の御曹司である小金井聖という3人の同級生と距離を縮めていく。次々と襲いかかってくる恋愛トラップを回避して、平穏な生活を取り戻すべく奮闘する杏子だったが…
本作では、上白石萌歌さん、なにわ男子の高橋恭平さん、INIの木村柾哉さん、FANTASTICSの中島颯太さんの共演で、2022年にアニメ化もされた百世渡さん原作の同名漫画を実写映画化した。上白石萌歌さんが星野杏子、高橋恭平さんが香月司、木村柾哉さんが速水純太、中島颯太さんが小金井聖を演じ、謎の兵士役でJO1の與那城奨さん、謎のSAT役でなにわ男子の藤原丈一郎さん、謎の刀剣役でEXILEやFANTASTICSの佐藤大樹さんが共演。監督は『ヒロイン失格』『東京リベンジャーズ』の英勉さんが務めた。

©2025「ロマンティック・キラー」製作委員会 ©百世渡/集英社
映画『ロマンティック・キラー』は、12月12日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマ、難波のTOHOシネマズなんばやなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。
本作を最後まで観終えた時、よくぞここまであらゆる映画やドラマへのオマージュを込めたシーンを盛り込んだな、と感服してしまう。コメディ作品を中心にあらゆる作品を手掛けてきた英勉監督がここまで映像出来るんだな、と感心せざるを得ない。本作では、いわゆる”干物女”と呼ばれる人間の象徴的な性格を持つ主人公が、魔法使いに目をつけられ、恋愛をさせるべく攻防を繰り広げる有様を映し出していく。主人公の前に登場するイケメン男子らを演じるのは、STARTO ENTERTAINMENT勢、LDH JAPAN勢、LAPONEエンタテインメント勢ら余すところなくキャスティングしているから、お客さんによってはお腹いっぱいだろうか。これほどまで恋愛トラップを施されても、主人公の杏子が恋愛に対して揺るがないのも興味深い。トラップが転じて、青春映画の様相にもなっていくのだから、単純明快な恋愛映画に辟易している方が観ても楽しめるのではないだろうか。最終的には恋愛映画であって恋愛映画ではなくなっていくストーリーテリングを要しているので、難しいことは考えずに存分に楽しめるエンターテインメント作品となっている。とはいえ、杏子は誰を選ぶことになるのかな?と考えながら観るのも一考であり、様々な楽しみ方で劇場で鑑賞してみてはいかがでしょうか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

















