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大奥で天子の世継ぎをめぐる家同士の謀略や衝突を描く『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』がいよいよ劇場公開!

2025年3月11日

©ツインエンジン

 

怪異を鎮めるために諸国を旅する薬売りが再び訪れた大奥で、人々の思惑が錯綜する中、モノノ怪を斬ろうと闇へ足を踏み入れる『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』が3月14日(金)より全国の劇場で公開される。

 

劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』は、天子の世継ぎを巡り謀略が渦巻く大奥を舞台に、葛藤する女たちの情念から生まれたモノノ怪である火鼠に立ち向かう主人公の薬売りによる闘いを描く。モノノ怪の唐傘との闘いからほどなくして、大奥に再び薬売りが姿を現す。大奥では総取締役だった歌山の後任である名家出身の大友ボタンが厳格な差配を行っており、天子の寵愛を一身に受ける町人出身の御中臈であるフキとの溝が深まっていた。天子の正室である御台所である幸子が産んだ赤子の後見人選定が進められるなか、状況を一変させる事態がフキに訪れる。やがて、突如として人が燃えあがり消し炭と化す人体発火事件が相次いで発生。モノノ怪の仕業と考えた薬売りは、その三様「形」「真」「理」を突き止めるべく、大奥にうごめく闇へと足を踏み入れていく。

 

本作は、フジテレビ「ノイタミナ」枠で2006年に放送されたオムニバスアニメ「怪 ayakashi」の1編「化猫」から派生して製作されたテレビアニメ「モノノ怪」の劇場版3部作の第2作。シリーズの生みの親でテレビ版および劇場版第1作の監督を務めた中村健治さんが総監督を担当し、監督は鈴木清崇さんが務めた。神谷浩史さん、戸松遥さん、日笠陽子さん、梶裕貴さんらが声の出演をしている。

 

©ツインエンジン

 

劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』は、3月14日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や七条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。

男子禁制の“女の園”であり、重要な官僚機構でもある大奥でキャリアアップを図ろうとする新人女中の悲喜劇を描いた前作『劇場版モノノ怪 唐傘』。豪華絢爛な大奥の様子を和紙に描いたようなアニメーション表現で圧倒されてしまった。そんな第一章に続く本作である第二章。今作では、天子の世継ぎを巡る謀略について描き、登場人物も絞った上で、より一層に観客を惹き込ませていく。本作で登場するモノノ怪は、火鼠。中国の西域の南域の火州の山にて、春夏に燃えて秋冬に消える野火の中に生息されている、と定義されていた。作中では、火鼠の視点で描いたアニメーションもあり、今から只ならぬ事態が起きようとしているのが伝わってくる。いよいよ火鼠に襲われてしまったら、最終的には人体発火。アニメーション描写の中でも、こんなに惨い表現もないだろうか。そんな火鼠に対峙する主人公の薬売りのアクションは前作に引き続き、いや前作以上に勇ましい。最終的には、大奥にうごめく闇が明かされ、なんともいえない感情を抱いてしまう。大奥を舞台にした喜怒哀楽が存分に込められたエンターテインメント作品である本作、劇場版3部作の3作目が今から待ち遠しくてたまらない。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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