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人を殺せない吸血鬼と、命を手放そうとする青年の出会いを描いた『ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン』がいよいよ劇場公開!

2024年7月9日

©Belles canines inc. – 2023 Tous droits reserves.

 

豊かな感受性ゆえに人を殺すことができない吸血鬼の少女と、自殺願望を抱える青年を描く『ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン』が7月12日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン』は、人間を殺したくない吸血鬼と死を望む青年の出会いを描いたカナダ発のダークファンタジー。人間社会に溶け込みながら、密かに人間を狩る吸血鬼たち。そんな彼らの中で、サシャは感受性が豊かなあまり人間を殺すことができないという致命的な問題を抱えていた。生きるために必要な血の確保を両親に依存し続けてきたサシャだったが、両親はそんな彼女を血気盛んないとこのドゥニーズと共同生活させることに。サシャはドゥニーズから自分で獲物を狩るよう促されるが、どうしても殺すことができない。心が限界を迎えた時、自殺願望を持つ人間の青年ポールと出会う。人間社会でいじめを受け、どこにも居場所がないと感じている彼は、サシャに自分の命を捧げようと申し出るが…

 

本作では、『ファルコン・レイク』で注目を集めたサラ・モンプチが吸血鬼サシャを演じ、新人俳優フェリックス=アントワーヌ・ベナールがポール役で共演。短編作品がトロント国際映画祭やベルリン国際映画祭にノミネートされた経験を持つアリアーヌ・ルイ=セーズ監督の長編デビュー作である。

 

©Belles canines inc. – 2023 Tous droits reserves.

 

映画『ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン』は、7月12日(金)より全国の劇場で公開。関西では、7月12日(金)より大阪・梅田のテアトル梅田や心斎橋のシネマート心斎橋や京都・烏丸御池のアップリンク京都、7月19日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

「自分のことを美人だと気がついていない少女」というイメージでキャスティングされたという『ファルコン・レイク』でのヒロイン役が記憶に新しいサラ・モンプチが、今回は思春期の吸血鬼サシャを等身大で演じる。くっきりと太い眉毛が凛々しい美少女なのに、自己肯定心が低く挙動不審で、行動がことごとく空回りする、まさに己の美貌を自覚していない典型的な陰キャラになりきっていた。日本のラブコメ漫画に登場するキャラクターのようなコミカルで愛らしい姿には新たなファンも増えそうだ。引きこもりの学生が部屋でゼリー食品を摂取するように、暗い部屋で輸血袋をチューチューと吸ってる姿はキュート過ぎる。

 

ヴァンパイアと人間の青年との淡い恋愛や儚い友情という構図は、同ジャンルの古典的名作をいくつも思い出す。無限の時を夜の中で生き続ける吸血鬼と、太陽の光が当たる世界を暮らす人間との恋愛の結末には選択肢が多くない。本作でも二人はある決断を迫られるが、このエンディングがとても好きになった。

 

邦題は原題のままである直訳。意味は「人道的吸血鬼は同意する自殺志願者を探す」。優しすぎる二人が選択した彼らだけの道は切なくもあるのだけれど、それを見ているしかない私は彼らのことが少し羨ましくもなってしまった。約90分と見やすく、もっと見ていたくなる快作だ。

fromNZ2.0@エヌゼット

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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