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ノーベル賞を2度受賞した科学者であるキュリー夫人の半生を描く『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』がいよいよ劇場公開!

2022年10月11日

(C)2019 STUDIOCANAL S.A.S AND AMAZON CONTENT SERVICES LLC

 

ノーベル賞を2度受賞した天才科学者・キュリー夫人の伝記映画『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』が10月14日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』は、1903年にノーベル物理学賞、1911年に同化学賞を受賞し、女性として唯一2度のノーベル賞受賞を果たしたキュリー夫人として知られるマリ・キュリーの伝記ドラマ。19世紀のパリ。ポーランド出身の女性研究者マリ・スクウォドフスカは、女性というだけでろくな研究の機会を得られずにいた。そんな中、科学者ピエール・キュリーと運命的な出会いを果たし、結婚してキュリー夫人となった彼女は、夫の支援で研究に没頭する。やがてラジウムとポロニウムという新しい元素を発見し、夫婦でノーベル賞を受賞する。しかしピエールは不慮の事故で他界し、発見したラジウムは核兵器として利用されるようになってしまう。

 

本作では、キュリー夫人を『ゴーン・ガール』『パーフェクト・プラン』のロザムンド・パイクが演じた。夫ピエール役で『マレフィセント』シリーズのサム・ライリー、娘イレーヌ役で『ラストナイト・イン・ソーホー』「クイーンズ・ギャンビット」のアニヤ・テイラー=ジョイが共演。監督は『ペルセポリス』のマルジャン・サトラピが務めた。

 

(C)2019 STUDIOCANAL S.A.S AND AMAZON CONTENT SERVICES LLC

 

映画『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』は、10月14日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

20世紀初頭においても、現代においても、女性が成した業績に対して正当な評価を受けることが、どれだけ大変なことであるか、と改めて感じさせられる本作。科学における新たな発見をするための研究をするために、女性というだけで機会すら得られなかった時代、後の夫である科学者ピエール・キュリーに出会えたことがどれだけ尊かったことか。ピエールはどれだけ彼女の成果を讃え尊敬していたか伝わってくる。夫婦としての共同研究であるが、主体となっていくのはマリ・キュリーであり、ピエールだけによる登壇となったとしても、彼女を心から讃えている。だが、実態との食い違いには周囲に対して憤りしか感じ得ない。ピエールは不慮の事故で他界してしまうが、マリ・キュリーとして単独でノーベル化学賞を受賞したことは、しっかりと評価されたと信じたい。しかし、長期間の放射線被曝によって彼女は亡くなってしまった。本作では、要所要所で、マリ・キュリーの成果が後世にもたらしたことについて、正負の側面両方を取り上げていく。これぞ、21世紀を迎えた現代の視点において真正面からキュリー夫人の半生を描いた作品ではないだろか。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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