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縫製工場で働く女性が厳しい労働環境や低賃金にあえぐ同僚たちと労働組合を結成すべく立ち上がる『メイド・イン・バングラデシュ』が関西の劇場でもいよいよ公開!

2022年5月1日

(C)2019 – LES FILMS DE L’APRES MIDI – KHONA TALKIES- BEOFILM – MIDAS FILMES

 

大手アパレルブランドの工場で低賃金で働く女性たちが、労働環境改善のため、労働組合を結成しようと奮闘する姿を描く『メイド・イン・バングラデシュ』が5月6日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『メイド・イン・バングラデシュ』は、世界の繊維産業を支えるバングラデシュを舞台に、衣料品工場の過酷な労働環境と低賃金に立ち向かう女性たちの姿を描いたヒューマンドラマ。大手アパレルブランドの工場が集まるバングラデシュの首都ダッカ。衣料品の工場で働く女性シムは、厳しい労働環境に苦しむ同僚たちと労働組合を結成するべく立ち上がる。工場幹部による脅しや周囲の人々からの反対に遭いながらも、自ら労働法を学び奮闘するシムだったが…

 

本作は、10代半ばからバングラデシュの労働闘争に関わってきたダリヤ・アクター・ドリの実話をもとに、気鋭の監督ルバイヤット・ホセインがメガホンをとった。「アンジェリカの微笑み」などで知られる撮影監督サビーヌ・ランスランによる美しい映像にも注目してほしい。

 

(C)2019 – LES FILMS DE L’APRES MIDI – KHONA TALKIES- BEOFILM – MIDAS FILMES

 

映画『メイド・イン・バングラデシュ』は、関西の劇場では、5月6日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田と京都・烏丸の京都シネマ、6月11日(金)より神戸・元町の元町映画館で公開。

日頃からファストファッションにお世話になっている人は多いだろう。安価で使い勝手のいいデザインの服は普段使いに丁度良い。しかし、利便性と低価格は、劣悪な環境下と低賃金で働かされている発展途上国の労働者によって成立しているのは、あまり知られていない。今作は実際にファストファッションが抱えている労働問題に挑んだバングラデシュ人女性の経験をベースにした映画である。彼女達が1人の人間として当然の権利を得るために戦う姿には胸を打たれざるを得ない。

 

彼女の戦いはグローバル社会にある不均衡との戦いだ。バングラデシュは、様々なアパレル企業の縫製工場が立ち並び、莫大な利益を生み続けている。しかし、働く女性達はTシャツ3枚分程度の低賃金で働かされていた。男性より賃金が安く済むため、労働者は女性ばかり。さらに残業代未払いも多く、工場の安全衛生基準も低い。労働環境としては最悪だ。その結果、ラナ・プラザ崩壊事故という痛ましい事故まで発生している。今作の冒頭は、工場火災が発生して大騒ぎになるというシーンから始まるが、間違いなくラナ・プラザ崩壊事故への目配せだろう。全てはグローバル企業達の怠慢と搾取によって引き起こされた。

 

彼女達は、経営陣からの妨害を受けながらも、労働組合を立ち上げて自分達の権利を主張しようとする。だが、なかなか受け入れてもらえない。彼女達に寄り添う男達が誰もいないということも辛い。家父長制度が根強いバングラデシュでは、女性の地位は男性よりも低い。何かを訴えようとしても、平気で罵声を浴びせられる。夫は彼女達の行動が理解できない。今作の主人公である女性も歪な家父長制度に苦しめられている。不当に解雇されるのはいつも女性ばかりだ。それでも、彼女達は訴え続ける。実際、彼女達のような労働者達が声を上げた事で労働環境もようやく変わってきた。彼女達の努力に目を向けることで世界中の人々が不平等な現実を知り、行動を加速させられる。是非この現実を目撃し、世界に目を向けるきっかけとなってほしい。

fromマリオン

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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