闇サイト運営者をアナログ捜査官が追い詰める!実際に起こったサイバー犯罪を描く『シルクロード.com -史上最大の闇サイト-』がいよいよ劇場公開!
(C)SILK ROAD MOVIE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
天才的な頭脳を持ち、闇サイトを運営する男と彼を追い詰めるアナログ捜査官の姿を描く『シルクロード.com -史上最大の闇サイト-』が1月21日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『シルクロード.com -史上最大の闇サイト-』は、違法ドラッグや殺人依頼を匿名でやりとりできる闇サイトを立ち上げた天才的頭脳を持つ若者を、パソコンも使えないアナログな捜査官が追い詰めていく姿を、実話をもとに描いたサスペンス。天才的な頭脳に恵まれたロス・ウルブリヒトは、自由な世界を求め、表では絶対に買えない違法物を匿名で売買できる闇サイト「シルクロード」を立ち上げる。瞬く間に熱狂的な支持者を集めたシルクロードは、警察にもマークされるが、ロスは絶対に身元がバレない強固なシステムを築いていた。一方、はぐれ者の捜査官リック・ボーデンは、問題行動を起こして麻薬捜査課からサイバー犯罪課へ異動させられていた。アナログ人間のリックはサイバー犯罪課では足手まといな存在だったが、周囲も驚く独自の捜査方法でロスとの接触に成功し…
本作では、ロスを『ジュラシック・ワールド』のニック・ロビンソン、リックを『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のジェイソン・クラークが演じ、実録犯罪シリーズ「ナイト・ストーカー:シリアルキラー捜査録」のティラー・ラッセルが監督を務めた。
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映画『シルクロード.com -史上最大の闇サイト-』は、1月21日(金)より全国の劇場で公開。関西では、1月21日(金)より、大阪・梅田の梅田ブルク7や難波のなんばパークスシネマ、京都・七条のT・ジョイ京都、1月28日(金)より、神戸のシネ・リーブル神戸などで公開。
「シルクロード」は、かつてアメリカ合衆国で薬物等の不正販売闇市を経営していた実在の闇サイト。本作は、実名を出したうえで、サイトの起ち上げから終焉やその後を描くと共に、巧みにサイト運営者を逮捕するまでの過程を描いている。ロス・ウルブリヒトは、アメリカ合衆国での法にとらわれない自由を求め、匿名で売買できる闇サイトを思いつく。YouTube動画などを用いてサイトを構築するプロセスは、まさに2010年代ならでは。ビットコインが日本より浸透しているアメリカならではの闇取引が簡単に成立するのかと思うと慄いてしまう。とはいえ、どこかにはロスが見落としてしまう穴があるわけで。ピンポイントに追いかけていく捜査官リック・ボーデンの姿は興味深い。
リック・ボーデン自身は、PCすら使えなかったアナログ人間。自らの足と頭を使って追いかけていく。麻薬捜査課であったことから、かつての知り合いである情報屋を利用し、鋭角にロスに接近していく。デジタル空間における潜入捜査と云えようか。気性が荒くとも、地道に行っていた捜査手段は、デジタルにおいても通用することもあるのがおもしろい。デジタルに慣れなくとも、利用できる情報があるならば、可能な限り活用していた。これだけ実名を出して2010年代に起きた事件を映画化できたことが興味深い。されど、今後も法規制の網をかいくぐった新たな犯罪との闘いは続くだろうから、いやはや…
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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