魔法だらけの家の中で1人だけ“魔法のギフト(才能)”をもらえなかった少女の活躍を描く「ミラベルと魔法だらけの家」がいよいよ劇場公開!
© 2021 Disney. All Rights Reserved.
それぞれが魔法の才能を持つ一家の中で、ひとりだけ魔法の力をもたないミラベルが、家族の危機に立ち向かう姿を描く「ミラベルと魔法だらけの家」が11月26日(金)より全国の劇場で公開される。
映画「ミラベルと魔法だらけの家」は、「ズートピア」「モアナと伝説の海」のディズニーが贈る、待望のミュージカル・ファンタジー。魔法の力に包まれた、不思議な家に暮らすマドリガル家。家族全員が家から与えられた“魔法のギフト(才能)”を持つ中で、少女ミラベルだけ何の魔法も使えなかった。ある日、彼女は家に大きな”亀裂”があることに気づく──それは世界から魔法の力が失われていく前兆だった。残された希望は、魔法のギフトを持たないミラベルただひとり。なぜ、彼女だけ魔法が使えないのか? そして、魔法だらけの家に隠された驚くべき秘密とは…?
本作の監督は『ズートピア』でタッグを組んだバイロン・ハワードとジャレッド・ブッシュ。ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』や『ハミルトン』でトニー賞、グラミー賞など数々の賞を受賞しているリン=マニュエル・ミランダが音楽を担当。
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映画「ミラベルと魔法だらけの家」は、11月26日(金)より全国の劇場で公開。
今回、ディズニーより、『ミラベルと魔法だらけの家』の試写会に招待頂きました。家族全員が家から与えられた“魔法のギフト(才能)”を持つ中で、主人公の少女ミラベルだけは何の魔法も与えられていなかった。冷静に考えてみると、何故自身だけが能力を持っていないのか、思い悩み不安や疎外感を抱いてしまうよなぁ、とミラベルの気持ちを察する次第。だが、冒頭から、家自体が持っている魔法の力によって、不自由ないようにもうかがえる。だが、魔法を与えられる5歳になる前の幼い子ども達が向ける羨望の眼差しに気づいてしまったら、複雑な気持ちになってしまう。
しかし、魔法の力がないからこそ、どんなことでもできる、とミラベルが悟っていく姿は頼もしい。これは、本作を観ている私達が生きている現実の世界において同じ。身近な場所で才能ある人物が活躍し注目を集めている姿を見てしまったら、自身のいたたまれなさを痛感することもある。だけど、自分を見つめなおし、自身が出来ることに気づけられだけで世界は少しだけでも違って見える。作中ではディズニー・ミュージカルならではのダイナミックなストーリーが展開していくので、自然と力が湧くような気にもなってしまう。まるでディズニーによる魔法の力を与えらえたかのようだ。それは、実は既に持っているものだったのかもしれない…
なお、「ミラベルと魔法だらけの家」本編の上映前には、短編作品「ツリーから離れて」が映し出される。のどかなビーチで過ごすアライグマ親子の日常を切り取った2Dアニメーションとなっており、好奇心旺盛な子供のアライグマと、言うことを聞かない子供に不満を募らせる親のアライグマは、危険が潜むビーチでともに過ごすうちに、次第に心を開いて接することを学んでいく物語。子育てにおけるコミュニケーションの在り方が印象深い。ディズニーとしては、次世代の才能に投資し、育てることを目的としたプログラムでもあるため、あと2年でディズニー・アニメーションが100周年を迎えるなかで、さらな今後の新たな名作を期待できる一作となっているので、ぜひ見逃さすに注目を。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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